――以前から身体を動かすことはお好きだったりしますか?

小学1年生から中学3年生までクラシックバレエを習っていましたから、体は柔らかいんです。足もきれいに上がります(笑)。でも、実際に怪人(ギフ・ジュニア)と戦うシーンを撮ったとき、柴崎貴行監督から「キレがないね」って指摘をいただきました。私自身、モニターを観てみて「キレがないな~」って思いました。キックしたとき、足は上がっているんですけど、上げたあとの動きがユルいというか、アクションしながら演技もするというのがまだ身体になじんでいないので、これから1年かけて、一人前にアクションがこなせるよう頑張りたいです。

――将来的には、アクションもいける女優さんを目指したいでしょうか。

演じる役柄の幅も広がりますから、それはもちろんです。『仮面ライダーリバイス』でのさくらは、大切な家族をを守りたいという思いで怪人と戦いますが、それは2人のお兄ちゃんの思いを受け継いでいることなんですね。

――仮面ライダーリバイに変身する長男・五十嵐一輝役の前田拳太郎さんは、普段はどんな方ですか。

本当にマジメな人ですね。空手を15年間ずっとやっていたので、姿勢がすごくいいんです。合間の時間に空手を教えてもらっているんですけれど、撮影を離れたところでもお兄ちゃんみたいだなって思います。4歳上なので、頼りがいのあるお兄ちゃんとして接しています。私には兄がいませんから、さくらを演じることによって「妹」の立場がわかってきた感じです(笑)。

――特務機関フェニックスの隊長を務める次男・五十嵐大二役の日向亘さんは、井本さんと同い年なんですね。

日向くんは、実際にお姉ちゃんが2人いるからか、すごく「末っ子感」「弟感」があるんですよね。先輩の後ろをついて歩いている、かわいい後輩っていう印象(笑)。私が普段からお姉ちゃんっぽい立ち位置でいるので、そう思うのかもしれませんけど……。大二とさくらでいるときは、お兄ちゃんらしいしっかりした面も見せてくれています。2人のお兄ちゃんとの関係性を築くためには、普段から自然に接するようにして、前田さんや日向くんのことをもっと知ることが必要だと考えています。いまは撮影が進み、3人の仲もどんどん深まってきました。これから、もっともっと深まっていけたらなと思います。

――3兄妹の両親、元太役の戸次さん、幸実役の映美くららさんの印象はどうでしょうか。

戸次さんはお話がとても面白くて、いつもすごいなって思ってます。一家そろってご飯を食べるシーンでは、私の演技について「もっとこういう風にしたら、面白くなるよ」とアドバイスをいただいて、それを実際にやってみたらほんとにすごく面白くなりました。ちょっとした動作なんですけれど、ガラッと雰囲気が変わったんです。もう、戸次さん頼りにしてます!っていつも思っています(笑)。映美さんとは待ち時間でご一緒する機会が多く、そのときにいろいろなお話をさせていただいています。とても優しくて、理想のママですね。五十嵐一家が食卓を囲みながら団らんしているシーンは、『リバイス』の注目ポイントですので、ぜひご覧くださいね!

――みなさんがご飯を食べるシーンがあると、出て来る料理は実際に食べてしまうのですか?

撮影中はドタバタしているので、ちゃんと食べられないこともありますけれど、カットがかかって撮影が終わると、みんなで食べたりします。出て来る料理が美味しいですからね(笑)。

――本作で活躍する仮面ライダーリバイ、仮面ライダーバイスに会ったときの感想を教えてください。

リバイは「黒」が使われてなくて、すごく色鮮やかな仮面ライダーという印象です。今までにない、新感覚のライダーですね。相棒のバイスもワルっぽくて、カッコいいと思いました。

――映画『スーパーヒーロー戦記』と同時上映の劇場版『仮面ライダーリバイス』では、さくらの入浴シーンがありました。舞台が銭湯なだけに、テレビシリーズでもお風呂に入るシーンがあったりしますか?

現在のところ、さくらの入浴シーンは映画だけかもしれません。これからどうなるかはわかりませんが、『リバイス』の日常を象徴する空間が「銭湯」であり、家族がいっしょにいるところです。家族愛を大切にして、観ている方たちの心に残るメッセージを秘めていると思いますので、そのメッセージを読み取っていただければうれしいです。

――好調なスタートをきった『仮面ライダーリバイス』。本作の見どころを、さくらの目線から一言お願いします。

第1話が放送されたことで、『仮面ライダーリバイス』のヒロインを演じるんだなという実感が、やっとわいてきました。この役は、私の人生において宝物になると確信しています。たくさんの人たちに『仮面ライダーリバイス』のことを知ってほしいですし、「家族を大切に思う気持ち」といったあたたかいメッセージを伝えられる作品になったらいいなと思っています。これから1年間、五十嵐さくらの“成長”を見守っていただければありがたいです。どうぞよろしくお願いいたします!