漫画家の久保ミツロウ、コラムニストの能町みね子、音楽クリエイターのヒャダインによるフジテレビのトークイベント『久保みねヒャダこじらせオンラインライブ#16』が18日に開催され、久保と能町がヒャダインに出版における掟を伝授した。

  • (左から)能町みね子、久保ミツロウ、ヒャダイン

月刊誌『BUBKA』の連載をまとめた書籍『ヒャダインによるサウナの記録2018~2021 -良い施設に白髪は宿る-』を、9月30日発売するヒャダイン。自身初の出版に「本を出すのって大変ですね。諸先輩方にいろいろ聞きたくて」と教えを請うた。

様々なチェック事項の多さもさることながら、特に「売り方が分からないんです」というヒャダイン。これに、久保と能町は「そうなんですよ~」「そこなんですよ~」と、自分の著書をアピールすることの恥ずかしさがあるそうで、大いに共感する。

能町は「読者の方から『この本屋さんにすごい置いてました』って教えてくれたりするので、『これはどぶ板(活動をする時)だ!』と思って行くんです。それで、直接御礼を言ったらサイン本を置かせてもらえたりするんですけど、レジの方に『すいません、本を書いてる能町って言うんですけど、ちゃんと置いてくださってるみたいで…』って頑張って声をかけたところで『はぁ』みたいな感じになって帰っちゃうこともあるし、つらい…」という切ない経験談を披露。

久保は「たまたま入った書店で、大きく陳列されてうれしいと思って、そこの写真を撮って『やったー! 売ってたー!』ってSNSにアップするのはNG。これは例え自分の本でも、許可を取れてないというところですごい攻撃されます。それは読者の人から言われるどころじゃなく、書店側の人に『あぁ、何で言ってくれないのかな』というのを個人アカで言われたりするんですよ。だからもう何もいいことはないの!」と釘をさした。

予想外の厳しい現実に、「もう発売しない!」と追い詰められてしまったヒャダイン。そこに、久保は「こんなつらいことアドバイスする人、そんないないから」とフォローし、能町は「本に関するインタビューは全部受けてください」と助言していた。

このほか、北野映画に出る阿佐ヶ谷姉妹、自分が女優だったら『アナザースカイ』で行きたい場所、キングオブコントの新たな審査員などを妄想した3人。後半には、お笑い芸人の永野を迎えて盛り上がった。

今回のライブの模様は、26日23時59分まで追っかけ再生が可能で、チケットは26日18時まで販売されている。

そして、放送可能な部分のみ編集し、地上波フジテレビでは10月22日(26:55~)に放送。後日、同局の動画配信サービス・FODで配信される。

次回のオンラインライブは、10月23日に藤井隆をゲストに迎えて開催される。

(C)フジテレビジョン