つみたてNISAが会社員からも人気がある理由は、節税をしながら資産形成ができること。毎月少額から積み立てができるので、資産形成にチャレンジしたいビギナーにも向いています。

つみたてNISAを1年間続けると、いくら節税できるのでしょうか?積立額による複数の結果をご紹介します。

年利3%のファンドで毎月2万円を1年間積み立てると?

節税効果は、いくらの運用益を出せるかによって違ってきます。つみたてNISAで運用できるのは投資信託が中心であり、年利3%のリターンが目安です。

毎月2万円だと年間で24万円の買付です。24万円に対して3%の運用益が発生する場合は7,200円が利益となります。

通常の投資信託は利益に対して20.315%の税金がかかりますが、つみたてNISAでは免除されます。よって7,200円の20.315%に相当する、約1,462円が節税できることになります(手数料・信託報酬は考慮しない)。

微々たる金額に思えるかもしれませんが、この金額は最初の1年です。次の1年は24万円+24万円=48万円に対して3%の運用益になるので、14,400円の20.315%に相当する、約2,925円が節税できます。

積み立てを継続して、ファンドの運用も順調だと、毎年の運用益も徐々に大きくなるので、節税効果もそれに比例して大きくなるということです。10年・20年と続けていくことを考えると、決して小さな金額ではありません。

上限まで積み立てた場合は?

つみたてNISAの利用限度額は、毎年40万円までと決められています。最初の1年で上限まで積み立てた場合の節税額は、3%の運用益とすると約2,437円です。

なお1年間で40万円ぴったりで積み立てるには、12カ月均等には割り切れないので、少し工夫する必要があります。

たとえば毎月の積み立てを33,000円ずつに設定し、残りの4,000円については「ボーナス月」を設定し、スポットで買い付ける方法があります。

上限40万円の積み立てを10年続けると資産と節税効果はどうなる?

毎年上限額である40万円の積み立てを、年利3%のファンドで10年行うと、資産と節税効果は以下となります。

・積立総額:400万円
・運用益:659,730円
・資産合計:4,659,730円
・非課税による節税額:134,024円
※あくまでシミュレーション結果であり、将来の成果を保証するものではありません

10年で13万円以上の節税効果が生まれるのは大きいです。通常の投資信託で積み立てるより、つみたてNISAを利用するほうが有利と言えます。