ここ1~2年で一気に当たり前となった「テレワーク」という働き方。自宅で仕事をするという人が圧倒的に多いが、会社が認めていればカフェやリゾート地などで働くという選択肢もある。
フリーランスのため普段は基本的に自宅で仕事をする筆者だが、果たして自宅以外の場所で仕事はできるのか? ということが気になっていた。……落ち着かないのではないか? 集中できないのではないか?
そこで今回は「ホテルでテレワークは本当に仕事がはかどるのか?」を旅のサブスク「HafH」のサービスを使って体験し、その様子を正直にレポートしたいと思う。
旅のサブスク「HafH」を利用しホテルでテレワーク
今回体験したのは旅のサブスク「HafH」。国内361都市・海外173都市の888拠点を毎月定額で2,980円から利用することができるサブスクリプション型サービスだ。近年、ワーケーションやテレワークをする人が増えたことから登録者数も増えているのだそう。
利用したのは1カ月に3泊まで好きな拠点に宿泊することができる「スタンダードプラン」。できるだけ非日常な気分を味わえる場所で気分を変えたいと思い、たくさんの選択肢の中からラグジュアリーな雰囲気のホテル、「THE LIVELY(ザ・ライブリー)東京麻布十番」(東京都港区)を選択した。
午前中に都内での取材を終え、15時にチェックイン。事前に住所の入力・サインなどをWEB上でしておくことで、チェックイン時にはQRコードの読み込みだけで良い「モバイルチェックイン」ができたのでスムーズだった。部屋に入ると落ち着いたシックな空間。ベッドが大きいのでゆっくりと休めそうだな、とうれしくなる。
早速窓際のテーブルで仕事を開始。いつもとは違う空間ながら、ホテルでは「家事をしないと」とか「あの本を読もう」といった誘惑がなく、「今日はこの仕事をするために来たんだ」という使命感(?)があるからか、集中して粛々と仕事を進めることができる。逆に言えば、「滞在中に終わらせたい仕事」のToDoリストを作っておくことがより仕事に集中できるポイントかもしれない。
ただ、デスクの環境は事前に確認しておくべきだろう。今回の部屋はテレワーク用のプランなどではなかったため、いわゆる「デスク」ではなく、窓際に置かれた少し小さめの丸テーブルのみだったため、マウスを動かしづらい・コンセントまで距離があるなどの弊害があった。
ちなみに、THE LIVELY 東京麻布十番ではスマートフォンから貸し出し品のオーダーが可能で、延長コードは無料で借りることができた。人見知りかつ「フロントの人にわざわざ電話してお願いするなんて申し訳ない」と感じてしまう性格の筆者には利用しやすくありがたいサービスだった……。こうした貸し出し備品に何があるのかも事前に確認しておくとホテルでのリモートワークではスムーズだ。
さらに「ホテルの部屋あるある」としては、間接照明のために夜になると部屋全体が暗くなることで仕事を進める上では少しストレスに感じた。そこで、ホテル内にあるワークスペースを利用することに。
ワークスペースがあればさらに仕事がはかどる
2階にあるワークスペースは「おしゃれなバー?」と思うほどムーディーで雰囲気も良く、テンションがあがる。静かで人も多すぎないため(筆者の他に2名が利用)距離を取って利用することができた。
各座席にはコンセントもあり、さらにコーヒーやベリーデトックスウォーターなどが用意されていて自由に飲むことができる。部屋で仕事をするのとはまた少し違ったやる気が出てきて、「時間があったらやろう」と思っていたクリエイティブな仕事までいつも以上にはかどったのが驚き!
中にはブランコ型の椅子も。こうした場所で気分を変えながら仕事をすることで新しいアイディアも浮かんできそうだ。
非日常な息抜きができるのもホテルテレワークならでは
THE LIVELY 東京麻布十番では宿泊客に17時30分から18時30分の間にフリービールが提供されるという。そこで、「それまでの間に仕事を終わらせよう!」と集中して執筆活動を行った。こうしたイベントによりエンジンがかかるのもテレワークならではかもしれない。
無事18時30分までに仕事を終え、部屋に戻りビールをいただくことができた! 普段自宅でのリモートワークではこうした、「他者からの時間の管理」をされることがないため、小さな達成感を得られた……気がする……!
その後、徒歩圏内にある六本木ヒルズまで散歩をしてみることに。いつもとは違った環境に身を置いているからこそ、気分転換も非日常だ。
大好きな東京タワーを見てリフレッシュすることができた。
普段は朝が苦手で早起きできない筆者だが、しっかりとリフレッシュ&大きなベッドでゆっくりと寝ることができたからか、早起きに成功! 朝食は併設されている「カフェラ バー&ラウンジ by 上島珈琲店 麻布十番」でエッグベネディクトを。起きて15分でこんなに豪華な朝食をいただけるのはかなり贅沢。
そしてチェックアウトの11時まで部屋で再び仕事をする。早起き&しっかりと朝食を食べた効果か、朝から原稿をひとつ仕上げ納品することができた。
ホテルでのテレワーク体験の結論としては、「環境が自分にマッチすればとても仕事がはかどる!」ということ。
事前に環境や設備などを確認し、自分が仕事をする上で必須で求めるものがクリアできていれば、非日常な空間によりいつもよりやる気が出たり、効率があがったりすると実感した。
長引くテレワーク生活に飽きてしまったりマンネリを感じたりしたら、月に数回ほどでも「HafH」のようなサービスを使ってホテルでのテレワークを楽しんでみてはいかがだろうか?