中京テレビ・日本テレビ系バラエティ番組『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(毎週火曜19:00~)が、きょう7日に放送。ロッチと前田敦子をスタジオゲストに迎える。

  • 和歌山のラーメン屋店主=中京テレビ提供

和歌山県和歌山市からは、49歳の男性店主が営むラーメン屋が登場。このお店で「からあげ(小)」(680円)を頼むと、小サイズにもかわらず、12個ものからあげとポテトが舟盛りで運ばれてくる。「天津飯(中)」(1,100)は、ごはん2合の上に、たまごを8個使ったかに玉と300グラムもの餡がかけられる。

この量の多さに、客は「少なめに言っておかないととんでもないものが出てくる」と話す。ところが店主は「量が多いと思ったことはあまりない」と首をかしげる。それもそのはず、店主自身も、食べ放題の焼肉屋さんでは2人で5kgもの肉をたいらげ、出禁になるほどの大食漢なのだ。独立する前におしゃれなパスタ屋さんで働いていた時には、大きい皿にパスタをちょこっと盛るのが苦手で、ストレスのあまり円形脱毛症になってしまったのだという。

この店の名物メニューはカルボナーラをアレンジした「カルボ風ラーメン」。だが、なぜかこれは普通の量。女性が頼むことが多く、大き過ぎると全然出ないため、一度に何杯も作ることでストレスをなくしているそう。楽しそうに大盛りの話をする店主は「いっぱい食べてくれる人の顔を見ると幸せになるやん」と笑顔を浮かべる。

番組が初めて本州を飛び出して向かったのは、長崎県平戸市。たびら平戸口駅にほど近いお店だ。名物は、盛り沢山の刺身、各種小鉢が並ぶ「刺身定食 竹」(1,870円)。十分な量に思えるこの定食だが、さらに刺身のおかわりが無制限でできるのだという。その理由を店主に聞くと、「ごはんのおかわりあるじゃん。お刺身のおかわりあっていいじゃん」。だが不思議なことに、ご飯のおかわりは有料だ。

客は「刺身食べ放題なんて初めて。来たくてたまらんかったんで夢叶いました」と幸せそう。さらにはお刺身だけでなく、おかわり無制限のサラダバーも60円で、野菜の一部は店主が自身の畑で栽培している。

店主の1日は、午前2時半ごろに起きて市場で魚を仕入れ、午前10時まで魚をさばくところから始まり、6つの畑での農作業をしつつ午後9時までお店の営業、午後10時30分頃には就寝という息つく間もないハードスケジュール。元々アルバイト店員だったという妻が、店を閉めて家に帰ると、既に店主は寝てしまっているため夫婦らしい会話はほとんどない。にもかかわらず「これが社長なんで。24時間ほぼ一緒だから寂しくはないです」と健気な彼女。そんな妻への思いを、取材最終日、店主が漏らす……。

東京都福生市にあるのは、共に70代とは思えないほど元気な夫婦が切り盛りするラーメン屋。「世の中元気が一番」という夫は「食べないと元気にならないでしょ」と、4人前以上は全て1,200円だという「冷やしラーメン」や、客も「毎回食べちゃう。一番美味い」と大絶賛の「18個唐揚げ定食」(1,000円)など、ボリューム満点のメニューをお得に提供。「自分が食べる方だから。少ないと腹立つから。多くて腹立つ人いないから」と夫が言えば、妻も「1回量を減らしたら来ないよお客さん。増やすならいい」と息ぴったりだ。

そして、「教師が元気にやってたじゃん」と“教師びんびん物語”から名を取った、にんにくスライスやニラがたっぷりと入った特製スープに生にんにくを放り込み、極めつけにニンニク煮までのせてしまう「びんびんラーメン」(950円)といった、超スタミナメニューも。さらには、「こんな時に少しでもお客さんのためになればと思って」と、客一人ひとりに「元気ですか?」と声をかけて回り、「元気です」と返事すると全てのラーメンが100円引きになる「元気キャンペーン」まで行っている。

「店やってなかったら色んな人に会えなかった。知り合った人は大事にしなきゃいけない」と、縁を大切にし、皆を元気にしようする心優しい夫婦だ。