Netflixオリジナルアニメシリーズ『範馬刃牙』のトークショーが7月8日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷にて開催された。

  • 『範馬刃牙』トークショー

同劇場で1週間にわたって開催された上映イベント「夏の初めの格闘技アニメ祭」の一環として行われた本トークショー。範馬刃牙役の島﨑信長、鮎川ルミナ役の藩めぐみ、そして秋田書店の横井佑来氏が出演した。

これまで2シリーズにわたって刃牙を演じてきた島﨑の『刃牙』愛の話になり、「収録時に何か間違ってると島﨑さんが訂正してくれる」と横井氏が全幅の信頼を寄せているというトークを展開した

そして、島﨑と『刃牙』シリーズとの出会いについて中学時代のエピソードが語られた。ソフトテニス部に所属の島﨑は、先輩が持ってきた単行本を読み進める内に、『刃牙』に夢中になっていったと語る。「そんな自分がまさか範馬刃牙を演じることになるとは」、「(自分が演じていない、『グラップラー刃牙』1話で刃牙が飲む)炭酸抜きコーラを飲むシーンもいつかやれたら」と意気込みを語った。

ここで、Netflixオリジナルアニメシリーズとして2021年に配信されることが発表されていた新シリーズ『範馬刃牙』のキービジュアルとPVが初披露。サプライズゲストとして鮎川ルミナ役の潘めぐみが登場。潘さんは新キャラクターのルミナが序盤だけの出演だったため「何言くらい喋るのかな」と思っていたそう。実際はモノローグの量がかなり多く「台本を開くと『ルミナ ト書き カマキリ』という内容で驚いた」と回顧していた。島﨑も「ルミナはずっと喋っていた」と振り返り、「前シリーズの(アナウンサー役の)中尾隆聖さんのポジション」だと解説をした。

潘は、読む前は「『刃牙』シリーズが好きな人は、ものを例えるのにそのネタを使いたがる」くらいのイメージだったものの、この日のステージでは「『範馬刃牙』大好きです! 想像もしなかった沼です!」と興奮気味に語る。

一方、島﨑は新シリーズについて「『親子喧嘩編』は『グラップラー刃牙』から続く親子の確執が着地点に辿り着くのですごく好き」と紹介。さらに刃牙役として「(範馬勇次郎役の)大塚明夫さんとやり合えるし、(ビスケット・オリバ役の)大塚芳忠さんともやり合える。とんでもなくすごい大塚さんたちと戦えるというだけで天にも昇る気持ち」とコメント。

さらに刃牙と激闘を繰り広げるオリバ役の大塚芳忠の芝居に特に感銘を受け、「芳忠さんのオリバがかわいすぎてやばい!」と力説。「今は言えないけど」と前置きしつつ、「1話から『あの方が?』という人が出演します」と意外なキャスティングが用意されていることを匂わせた。

潘は「ルミナ役としてまさか『刃牙』シリーズのイベントに呼んでいただけるなんて思っていなかったので光栄です」と感謝。「私は今回から『刃牙』シリーズに入ったけど、すべての真理が詰まっていると感じました。ここから入ることになる方にもぜひ観ていただきたいです」とアニメをアピールした。

最後に、島﨑は「『刃牙』シリーズが日本だけでなく世界で愛されるのは、言葉や国とか超えて伝わる真理があるからだと思う。説得力がすごい」とコメント。そして新シリーズについて「(大塚)芳忠さんのオリバが最高だから。本当に最高だから」と再度訴え、「少し先になりますが、『親子喧嘩編』を最後までみなさんにお届けできると僕は信じています。さらにその先の話のアニメ化もあるといいなと信じているので、今後も原作もアニメも応援をお願いします!」と期待を煽った。

!板垣恵介(秋田書店)/範馬刃牙製作委員会