プラスは9月1日、「ハイブリッドワークを行う会社員のオフィスに対する意識調査」の結果を発表した。調査は6月8日~11日、ハイブリッドワークを行う20歳~69歳の会社員500名(経営層200名、一般社員300名)を対象にWebアンケート形式で行われた。
オフィスとリモートを併用するハイブリッドワーカーに、リモートワークのメリットを聞いたところ、「プライベート上のメリットや、コロナ対策など衛生面でのメリットが大きい」(53%)と回答。また、リモートワークの方が「ソロワークが捗る」(31%)、「ミーティングが捗る」(13%)という声も多く、コロナ収束後もハイブリッドワークを継続したいという人の割合は、8割近くにのぼった。
一方、リモートワークの問題点を聞くと、仕事の進捗への影響として「齟齬が生じやすくなっている」(30%)、「相手の様子や感情を読み切れず、気を遣っている」(28%)など、コミュニケーション不足に関する内容が上位に。また、気持ちの面では「疎遠になる」(31%)、「不信に感じる」(30%)、「活気が出ない」(22%)という声が多かった。
続いて、オフィスに出社したいと思う理由を尋ねたところ、「すぐに相談や確認ができる」(43%)、「対面での打ち合わせを行いたい」(36%)が上位に。また、4人に1人は「作業効率が上がる」(26%)と回答しており、互いに理解・刺激し合える“人とのつながり”と、一人ひとりの作業性を高める“いごこちのよさ”をオフィスに求めていることが伺えた。
そこで、オフィスにおける“人とのつながり”に何を求めているか聞いたところ、「すぐに適した場所で議論できる」(51%)、)「チームメンバーと仕事とは関係の ない話もできる」(41%)といった直接的なコミュニケーションに加え、「メンバーの様子が分かる」(32%)といった“空気感を共有しながら一緒に過ごすこと”も求められていることがわかった。
続いて、オフィスにおける居心地の良さについて調査を行った。どのようなポイントでいごこちのいい席を選ぶか教えてもらったところ、「周囲の音」(40%)、「自分の視界や周囲の視線」「席の位置」(ともに31%)、「周囲の人」(27%)が上位に。直接使用する設備や機器に加え、周りの環境を意識して席選びを行っているよう。
また、一人用ブース席で、仕事の質や効率を上げたいときにいごこちのよさを感じる席を聞くと、「周りの視線が完全に遮られた個室」が42%と、クローズドな個室のニーズが高い一方で、「ある程度遮られているが人の気配を感じられるスペース」(32%)をはじめ、一部が遮られ周囲の様子が分かるセミクローズドな一人用ブースのニーズも高い傾向がみられた。