TOKIOの松岡昌宏が17日、都内で行われた「連続ドラマW 密告はうたう 警視庁監察ファイル」(8月22日より毎週日曜22時~ 全6話 第1話無料放送)の完成報告会に、共演の泉里香、池田鉄洋、戸塚祥太(A.B.C-Z)、メガホンをとった内片輝監督とともに登壇した。

  • 左から、内片輝監督、泉里香、松岡昌宏、池田鉄洋、戸塚祥太

同ドラマは、4万人を超える警視庁職員の不正を取り締まり、「警察の中の警察」とも称される警視庁人事一課(通称:ジンイチ)監察係にフォーカスし、従来の警察ドラマとは一線を画す本作。警察内部の思惑が複雑に絡み合う、スリルとミステリーに満ちたハードボイルド・サスペンスとなっている。

ステージに登壇し「今までに経験したことのないお芝居で、本当に心に残る作品になったと思います」と晴れやかな笑顔で挨拶した、主人公の警視庁捜査一課の刑事・佐良正輝役を演じる松岡。ジンイチという場所に馴染みがなく、事前にもらったたくさんの資料に目を通して役作りをしたそうで「あまりそういう役作りの仕方をしないタイプだったんですが、今回はさすがに(資料を)見ないとわからないなということで、最初に読んでいったら"なんでだろう。なんでだろう"だったんですね。お恥ずかしい話なんですけど、僕、この台本6回くらい見直してやっとできました」と苦労を明かしつつ、「僕は自分に似た部分にヒントを見つけて繋いでいくという芝居の作り方をするんですが、(似た部分が)まったく見当たらなくてですね、本当にゼロから現場で作っていけました。今まで使ったことのない材料でお芝居をしたので、そういう意味では楽しかったですね」と満足げな表情を浮かべた。

また、ある殺人事件の捜査中に殉職した佐良の後輩刑事・斎藤康太役を演じる戸塚は、今回、松岡とドラマでは初共演だったそうで「勉強することだらけでした」と話し、「カメラが回っていないときでもずっと松岡さんでいてくれるんですけど、『アクション』が入るとパッて佐良に入るんです。(カメラが回っていないとき)台本とかも読んでないですし、現場で監督とお話ししていたり、ムードを作っていたりして、"これがスターか…!!"と思いました」羨望の眼差しで松岡を見つめると、松岡は「飯奢ってやる!!」と上機嫌。その後も戸塚から絶賛され続けると、松岡は「的確にいいところをちゃんと見ていますよね。僕の辞書に謙そんという言葉はないので」とすべてを受け止めて会場の笑いを誘った。

さらに、戸塚は、アクションシーンの撮影前に緊張していたそうで「松岡さんがすぐに察してくれて、いろいろ話してくださいましたね」と感謝し、満月の日に松岡から「満月見えるぞ」と声をかけられた際に、「見えますね」と答えつつも、実際は上半分しか見えていなかったそうで「松岡さんが『そこからじゃ全部見えないだろ』と言って僕の手をつかんで、満月が見えるところまで連れていってくれたんですよ。僕が女性だったら確実に落ちてますよ!!」と嬉しそうに語っていた。

そして、捜査一課所属時の佐良の元同僚・皆口菜子役を演じる泉も、松岡が海に飛び込むシーンを挙げ「現場にもサッと入ってこられて、『やるよ』って言われてジャボーンって入ったんですよ。それが一発OKなんですよ。それに私は“かっこいい!”と思って持っていかれました」と目を輝かせると、松岡は「千葉県のほうで。2時間巻きで帰りました」とドヤ顔。内片監督も「キメるときにきっちりキメられるので、"松岡スゲーな"って思うんですよ。期待に応えてくれるので、プロだなあって思いました」と賛辞を送った。