30代で保険について改めて考えている人も多いでしょう。今は健康だと思っていても、予想もしなかったケガや病気に見舞われると経済的に苦しくなってしまうことも。

結婚や出産などライフステージの変化に応じて備えるのも重要です。今回は30代の方が加入するのにおすすめの保険について、ライフステージ別に解説します。

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30代も保険に加入すべき?

30代も年齢的には若年層であり、死亡リスクがそれほど高くない点では20代と同じです。しかし仕事が変わる、家族が増えるなど変化が多いのも30代と言えます。

30代の生命保険加入率は、生命保険文化センターの「令和元年度 生活保障に関する調査」 によると、男女とも70%以上と高い水準です。実際に、保険で万が一に備える30代は多いと言えます。

ただし保険は一度加入したらそのままで良いのではなく、ライフステージに応じて変化させなくてはなりません。配偶者や子どもができると、保険は自分自身だけの問題ではなくなりますので、真剣に考えておく必要があります。

30代・独身の人におすすめの保険

独身の場合、家族への保障を手厚くする必要性はありません。死亡した際の整理金が準備できればほぼ問題ないでしょう。

ただし、両親などを経済的に支援している場合、自分が死亡した場合に備えておく必要があります。

一方で医療保険や就業不能保険などの検討はおすすめです。とくにあまり貯蓄がない場合、病気やケガで働けなくなると経済的なダメージが大きいので、万が一の際の治療費や生活費をカバーできる保障があると安心です。

30代・既婚者におすすめの保険

既婚者の場合、子どもの有無などの状況によってさらに分けて考える必要があります。

子どもありの場合

死亡した場合に残された家族が経済的に不自由なく生活できるよう、生命保険でしっかり備えておく必要があります。死後の生活に必要な保障額を収入と支出から計算し、その金額が受け取れる保険に加入しましょう。

一方で子どもが成人した、大学生になったなどの場合、必要な保障額はかなり低くなります。そのタイミングを迎えたら保険を見直すことを、今から想定しておきましょう。

子どもなしの場合

共働きの夫婦の場合、どちらかが病気やケガになってもすぐ収入が途絶えることはありません。夫婦で収入の差もそれほどないのであれば、死亡保険も高額なものはあまり必要ないでしょう。

ただし治療が長引く病気やケガに見舞われると、家計が崩れるリスクはあります。医療保険や就業不能保険で備えるのも一つの考え方です。

一方、専業主婦・主夫など共働きではない場合は、死亡に備えた保障が必要です。