Q.左利きは不便だと感じたことはありますか?

  • Q.左利きは不便だと感じたことはありますか?(n=276)

はい ―――79.7%
いいえ―――20.3%

なんと全体の79.7%が左利きは不便だと回答。先ほどの結果を覆すような結果になった。その理由については、暮らしで触れるほとんどの物が「右利き用」であることへの不満のようだった。

■スポーツ用品が少ない

男性 / 28歳
ゴルフ用品は特に左利き向けの道具が少ないように感じます

男性 / 54歳
左利きだとゴルフ練習場で端っこの打席しか使わせてもらえない

男性 / 40歳
スポーツ用品やちょっとした道具など、左利き用のものが売ってなかったり、あったとしても取り寄せだったり。また種類が少なく選択肢がないので、選ぶ楽しみがない

左利き向けのスポーツ用品が少ないというコメントが圧倒的で、なかでも「ゴルフ」に不便を感じている声が多く見受けられた。利き手のせいでスムーズに物事が進まないことに、ストレスを感じてしまうようだ。

■食事や料理の際に不便を感じる

男性 / 52歳
ご飯を食べてるときに隣の人の肘にぶつかりやすい。ラーメン屋さんなどの狭いカウンターは地獄です

女性 / 48歳
包丁の切れ味が悪いと感じることが多い

女性 / 25歳
しずく型のおたまや先端が斜めになっている木べらなど、調理器具は右利き用に作られているものが多い

調理器具に対する不満の中でも、包丁やおたま、木べらが特に使いづらいという。大多数の「使いやすさ」を考えたデザインが、左利きにとってはかなり不便になってしまうのだ。

なかでもレードルとも言われるしずく型のおたまに対する不満の声は多く、筆者もこれを左手で使う方法は、いまだ分かっていない。

  • これである

ホテルの朝食ビュッフェなどでスープを注ぐのが異常に下手な人は、左利きかもしれない。

また、食事シーンで狭いカウンターに座らされて憂鬱な気分になるという人もかなり多かった。

■文房具に対応できない

男性 / 50歳
クリアファイルが右利き用なので使いにくい。手帳型の携帯ケースが使いにくい

女性 / 25歳
横書きのノートに文字を書くときは書いた文字が左手と被って見づらく、鉛筆や水性のペンを使って横書きをする際には、手がインクとすれて汚れる。

男性 / 37歳
はさみが特に使いづらい。切れる位置がずれてしまうし、そもそも切れないこともある

クリアファイルが右利き用になっていることは、知らない人も多いのではないだろうか。左手で紙を取ったり入れたりしようとすると、半円でカットされている部分が裏側に回ってしまうのだ。ぜひみなさんもチェックしてみてほしい。

■公共施設や雑貨、パチンコも……!?

女性 / 26歳
病院や美容院などで問診票を書くときに、異常に使いづらいクリップボードに出会うときがある

男性 / 40歳
パチンコ台のハンドルは100%右利き使用なので、打っていてしんどい

男性 / 31歳
ふいに挑まれる腕相撲は基本、右腕なのでほとんど負ける

男性 / 64歳
駅の自動改札機で切符やICカードが使いづらい

男性 / 57歳
10代後半の頃、レフティーのエレキギターはすべて20%割り増し価格だった。ソンした気分になった

趣味やふとした日常生活の中でも、不便だと感じるシーンがたくさんあるという結果に。正直、一つひとつは小さなことにもみえることだろう。しかし、これがいくつもあるのが問題なのだ。辛い時はつらいのである。

左利きで生きるも、矯正するも一長一短

良い点もあれど、不便な点も多い左利き。今回のアンケートをみて子どもの利き手は矯正しよう、なんて思ったパパママもいるかもしれない。

しかし、暮らしの中での不便さは、違和感に気づいた人に言われなければ、気づかないことも多い。さらに個人的ではあるが、利き手矯正のストレスと日常的なストレスならば、前者のほうが辛かったようにさえ感じている。

左利きで生きるも矯正するも一長一短。不便さを楽しむのもありなのかもしれない。最近では左利き専用グッズを販売する通販サイトなども増えているので、まずはいろいろ試してみるのがよさそうだ。

調査時期: 2021年7月3日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 1,011人
調査方法: インターネットログイン式アンケート