1年以上続くコロナ禍に、密を避ける移動手段やレジャーとしてバイクの人気が高まっています。若者やリターン組だけでなく、中高年で初めて免許を取得する人も少なくないようで、教習所の予約が取りづらく、バイクの納車が間に合わないといった声も聞こえてきます。

バブル景気に沸いた80年代にも若者を中心にバイクブームはありましたが、令和の今とはどう違うのでしょうか? マイナビニュース会員を対象に行ったアンケートから、バイク免許の取得状況やライダーに対するイメージを検証してみましょう。

「バイク=ヤンキーの乗り物」は昔の話。令和のバイクに対するイメージは?

ヤンキーや暴走族、ローリング族が目立った80年代では、彼らを象徴する乗り物でもあったバイク。そこには「かっこいい」だけでなく、「不良っぽい」「危険」というイメージもつきまとっていました。こういった若者も減った現在では、バイクへのイメージはどうなっているのでしょうか。

Q.バイクに対して思うイメージに近いものを、以下のなかからすべてお選びください(複数選択可)

  • Q.バイクに対して思うイメージに近いものを、以下のなかからすべてお選びください(n=1,015)

危険 ―――47.4%
爽快感がある ―――45.8%%
かっこいい ―――36.7%
便利そう ―――30.5%
乗りこなすのが難しそう ―――30.2%
メンテナンスが難しそう ―――19.1%
不良が乗っていそうなイメージがある ―――10.2%
乗りやすい ―――13.2%
漢らしい ―――9.9%
不便そう ―――4.6%

バイクは車と違って鉄のボディやエアバッグなどで守られてはおらず、転倒リスクの高い乗り物です。そのため、「危険」だというイメージを持つ人は半数近く。しかし、その見返りに得られる「爽快感」や、乗りこなす姿が「かっこいい」という意見も多いようです。

また、昔のバイクブームの時には多かった「不良が乗っていそうなイメージ」や「漢(おとこ)らしい」といった、ワルっぽいイメージはずいぶん少なくなっています。

職場の知人で意外な人が持っていたというケースも?

移動の手段や仕事で使うことが多い車とは違い、バイクの免許は"趣味の免許"ともいえます。また、取得をするにもそれなりの費用と教習時間がかかり、実技試験では運動神経も問われるのでハードルは低くありません。はたしてどれだけの人が持っているのでしょうか?

Q.あなたは自動二輪免許を持っていますか?

  • Q.あなたは自動二輪免許を持っていますか? (n=1,015)

はい ―――35.4%
いいえ ―――45.7%

アンケートでは3割を超える人が自動二輪免許を持っているという結果に。80年代の空前のバイクブームでは多くの若者が免許を取っていたため、現在は中高年となった人でバイク免許を持っている人が多いようです。

バイクとは全く縁がなさそうな職場の上司や、年上の知人が免許を持っていたので驚いた、というケースもあるのではないでしょうか。

免許があれば当然バイクも持っている……わけではない?

苦労してバイク免許を取得したならば、その日のうちに乗り回したいはず。昔から免許を取る前にバイク屋で車両の予約をしている人はいましたが、現在の免許取得者のバイク所持率はどの程度でしょうか?

Q.現在、バイクを持っていますか? (自動二輪免許を持っていると回答した人)

  • Q.現在、バイクを持っていますか? (n=359)

はい ―――54.3%
いいえ ―――45.7%

意外なことに、免許所持者のバイク所有率は半数程度という結果になりました。駐輪場や税金などの維持費は車より安く済むので負担は少ないはずですが、これはどういうことでしょうか?

これは免許とバイクを手にしたものの、事故や転倒でケガをしたり、怖い目にあったりして降りてしまったことも考えられます。就職や結婚、出産などを機に、経済的な理由や安全面からバイクを手放した中高年の方も多いはずです。

再びバイクブームの今、免許取得を目指す?

熱狂的だった80年代ほどではなくても、再燃した令和のバイクブーム。これから免許を取得したいと思う人はどのくらいいるのでしょうか?

Q.自動二輪の免許を取得したいと思いますか? (自動二輪免許を持っていないと回答した人)

  • Q.自動二輪の免許を取得したいと思いますか? (n=656)

はい ―――31.6%
いいえ ―――68.4%

これから取得をしたいと思った人は3割ほどにとどまりましたが、すでにブームに乗って免許を取得した、もしくは若い頃に取得済みという人たちも多いはずです。

また、バイクの免許は車より安いとはいえ、昔より必要な費用も上がっています。取った後の車両購入費や保険料などの維持費を考えると、それなりに経済的な余裕も必要。中高年の場合は『さすがにこの歳では危なすぎるし……』と躊躇する人も少なくないでしょう。

バイクを楽しみたいならお早めに!

いたる所でのマスク着用や密室でのリモートワーク、外食の時間規制など、コロナ禍によって日々のストレスは溜まる一方ですが、そんなモヤモヤした閉塞感もバイクで風を切って走れば吹き飛んでしまうかもしれません。

バイクの種類は乗りやすい小型スクーターから、パワフルなスポーツタイプやオフロード、クルーザーなどの大排気量車までタイプなタイプがあり、価格帯も数十万から数百万円と非常に幅広くなっています。人気モデルはすぐに納車ができない状況なので、乗りたいと思っている人は早めに行動した方がいいかもしれませんよ!

調査時期: 2021年5月18日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 1,015人
調査方法: インターネットログイン式アンケート