「沖縄の離島暮らし」と聞いて、どんな様子を思い浮かべるでしょうか。美しいビーチや色鮮やかな花々に囲まれた、スローな生活をイメージする方も多いと思います。
ところが沖縄の離島生活には、本土の住人が想像もできないような驚きの一面が……。沖縄・西表島でカヌーやトレッキングツアーを行う「西表島カヌーツアー風車」の宇野弘鷹さん(@HirohiroUno)が投稿したツイートが反響を呼んでいます。
換気をしたまま出かけるだけで部屋にヤシガニがいる。
これが沖縄の離島暮らしの現実。(@HirohiroUnoより引用)
宇野さんが帰ってきたところ、の部屋のなかにいるのは、まさかの「ヤシガニ」。リプライやリツイートでは、「これは凄い!心臓が止まるほど驚く!!」「こっっっわwwwwwwwこんなん部屋に鎮座してたら腰抜かすわwww」といった驚きの声が続出。
「挟まれたら指ちぎれそう……」「確かライオンに噛まれるのと同じくらいの握力なんでしたっけ!?」など、ヤシガニのパワーに言及する人も。
「怖い」という人がいる一方で、「かわいい」「飼いたい」という人も。ヤシガニへの感想は人それぞれです。
背後にある蚊取り線香と比べても、かなり大きそうに見えるヤシガニ。気になるサイズですが、一般的にヤシガニの体長は30~40cm、脚を含めると1mを超えることもあるそうです。家に帰ったらそんな生き物が部屋にいるなんて、相当な衝撃ですよね。
このツイートをした、西表島カヌーツアー風車の宇野さんに、投稿の経緯や離島の魅力をうかがいました。
「部屋にヤシガニ」、投稿者に聞いてみた
――衝撃の写真ですが、ツイートの写真を撮影されたときの状況を教えてください。
ヤシガニが庭にいることはよくありました。ある日ベランダの扉を開けたまま出かけてしまい、部屋に帰ったら真っ暗な部屋で足にヤシガニが当たったのはとても驚きました。
――ヤシガニを食べることはないんでしょうか?
「食べないの?」というリプをもらうこともありますが、私は食べません。
島のおじいが孫の誕生日に持ってきて食べさせてる光景を見ると、「文化だな~」と思いますが、僕みたいな移住者や観光客が記念に殺して食べていいようなものだとは思えないからです。
――宇野さんは西表島でトレッキングガイドをされているそうですね。どういった場所を案内されているのでしょうか?
「西表島カヌーツアー風車」では、カヌーとトレッキング、キャニオニングなどのツアーを開催しています。竹富町には「案内人条例」というものがあり、竹富町に認定されたショップ・ガイドしか国立公園内を案内することができません。その認定を受けた老舗のショップです。7月に世界遺産の登録が決まった西表島では、島で一番人気のピナイサーラの滝という場所をメインに案内しています。
――今回離島生活の現実を見せてもらいましたが、そんな西表島の魅力について教えてください。
島の魅力はなかなか言葉では伝えきれませんが、世界遺産に登録されるほど貴重で多様性のある大自然と、田舎ならではののんびりした時間の流れ方が魅力です。
7月に世界遺産登録が決定し、改めて注目が集まっている西表島。ヤシガニだけでなく、イリオモテヤマネコやカンムリワシなど、希少な動植物が多数生息しています。
また自由な旅ができるようになったら、沖縄の離島を次の旅先の候補にしてみてはいかがでしょうか。
換気をしたまま出かけるだけで部屋にヤシガニがいる。
— ひろひろ (@HirohiroUno) July 28, 2021
これが沖縄の離島暮らしの現実。 pic.twitter.com/gMHDdTacwE