通勤にも使えそう! ヤマハの電動自転車「PAS Brace」に乗ってみた

コロナ禍で自転車の需要が高まり、中でも楽に走れる電動自転車が人気を集めている昨今。密になる電車移動は避けたいが、猛暑のためできるだけ快適に移動できるツールを探している人も少なくないのでは?

今注目を浴びている電動自転車のひとつ、ヤマハの「PAS Brace(パスブレイス)」に乗る機会があったので、その乗り心地を試してみました。

電動自転車初心者でも乗りやすいスタイリッシュで高機能な電動自転車

今回試乗するPAS Braceは、2021年4月に発売されたスポーティな見た目の電動自転車です。26型で適応身長目安が156cm以上なので、女性でも乗りやすいサイズ感。また、電動自転車は重い機種もありますが、PAS Braceは23kgと比較的軽く、取り回しも楽な印象です。

PAS Brace 2021年モデル(グロスブルー) 173,800円

スタイリッシュなフォルムで、カラーはマットブラック、ホワイトオレ、グロスブルーの3色展開と、オンオフのファッションを気にせずに乗ることができます。

電動自転車は、走る状況によってさまざまなモードを持つ機種もありますが、PAS Braceは、走行シーンに応じて必要なアシスト力が持続する“スマートパワーアシスト“を搭載。「スマートパワーモード」を選択すれば、負荷が大きい坂道でも、負荷が小さい平坦路でも様々なシーンに合わせて電動アシストを全自動でコントロールしてくれるので、いつでも滑らかな走行を可能にします。

ほかにも常にパワフルにアシストする「強モード」、賢く節電して走行距離を伸ばす「オートエコモードプラス」と3段階の走行モードと、普通の自転車として走行する「アシストオフモード」が用意されています。

走行モードは、手元の「液晶5ファンクションメーター」で切り替え可能。時計機能や速度だけでなく、バッテリー残量や残りアシスト走行可能距離も表示されているので、充電のタイミングもひとめでわかります。

走行モードを切り替える「液晶5ファンクションメーター」

充電時間はフル充電で約4時間。1回の充電で「スマートパワーモード」だと68kmも走行可能なので、家から5キロほど離れた職場に通うとすると、週1回程度の充電で済みそうです。また出かける前に充電していないことに気付いても、30分あれば約20%充電ができるので、いざというときでも安心ですね。なお1回の充電で、「オートエコモードプラス」だと91km、「強モード」だと62km走行できます。

バッテリーの取り外しも簡単

ギアは、8段階から自分の好みの重さを選べる「内装8段変速」。右手の親指で簡単にチェンジすることができます。

ラピッドファイヤー式(ピアノ式)変速を採用した、「内装8段変速」

また、走行抵抗が少なくスポーティな走りを実現した「セミスリックタイヤ」は、幅が広めなので安定感があります。衝撃を吸収して滑らかに走行することができる「フロントサスペンション」も搭載されており、ちょっとした路面の凹凸も気になりにくそう。

セミスリックタイヤ
フロントサスペンション

都内に引っ越してから自転車に乗る機会がなくなり、約5年ぶりに自転車に試乗する筆者。スポーツタイプかつ、電動自転車は初めてということもあり恐る恐るではありますが、女性が通勤に使えるのか検証してみたいと思います。

力入らずで、安定したスムーズな乗り心地

乗ってみてまず驚いたのは乗り心地。クッション性のある幅が広めなタイヤのおかげで安定感があります。サドルはやや硬めではありますが、ハリがあって違和感はありません。

まずは平坦な道から走ってみました。

1、2回漕いでみると程よいアシストが始まり、ペダルをただ回しているだけの状態で進んでいきます。凹凸のあるコンクリートの道でも、フロントサスペンションのおかげで振動が緩和されるので、ストレスのないスムーズな走りに驚きました。

平坦な道であればアシストなしでもそこまで負担なく走れるので、運動不足を解消したい時にはアシストを外すのもアリです。

一方、「スマートパワーモード」なら、自動で常に最適なアシストをしてくれるため、切り替える手間がなく、運転に集中することができます。坂道に差し掛かるとアシストの力が自動で上がるので、調整する手間なく平坦な道と同じように進めました。ペダルを漕ぐ足の強さを弱くしてもアシストが継続されるので、力を入れずに登ることができます。

走行モードを「強モード」に変えるのもありですが、柔軟にアシストの出力が変わってくれるので、大体のところはスマートパワーモードで走破できそうです。