手軽に荷物を送れる宅配便は、今や私たちの生活に欠かせないもの。ネットオークションなどの普及で、日常的に宅配便サービスを利用している人も多いのではないでしょうか。

そこで便利なのが、コンビニの宅配便サービスです。家の近所のコンビニから荷物を送れるうえ、なかには送り状作成や決済をスマホで済ませられるサービスも。本記事ではコンビニの宅配便サービスを深堀りします。

  • コンビニ宅配便とは? 誰でも利用できる?

    コンビニで宅配便サービスが利用できます

コンビニの宅配便サービスとは?

コンビニの宅配便サービスは、コンビニから荷物を送れて、受け取りもできるという便利なサービス。セブン-イレブンとファミリーマートでは「ヤマト運輸」、ローソンでは「ゆうパック」を扱っています。

近所に宅配便業者の営業所がない、早朝や深夜に宅配便サービスを利用したいという方はとくに便利です。

コンビニの宅配便サービスの便利な面を、順番に見ていきましょう。

最寄りのコンビニから24時間受け付けてもらえる

一番のメリットは、近所のコンビニを利用できること。そして24時間営業の店舗なら、早朝や深夜の時間帯にも荷物を受け付けてもらえることです。自分の都合のよいタイミングで利用できて便利です。ただし、実際に荷物が送られるのは店舗の集荷時間によりますので注意しましょう。

レジャーや出張に便利なメニューも取り扱っている

レジャーや出張の際に便利な、ゴルフ便やスキー便、空港便などのメニューも用意されています。行きと帰りで利用できる往復便もあります。

送り状を自宅で作成できる

自宅のパソコンとプリンターを使って、あらかじめ送り状を作ることもできます。コンビニには荷物といっしょに、自宅でプリントした送り状を持っていけばOK。手書きが面倒という方におすすめです。なお、プリントはカラープリントのみで、白黒プリントのものは受け付けてもらえないので注意しましょう。

スマホで入力、オンライン決済ができる

詳細はこのあと紹介しますが、セブン-イレブンとファミリーマートの場合、スマホで送り先を入力できることがあります。送り状を手書きする必要がなく、支払いもオンライン決済となり便利です。ただし、このサービスを利用するには会員登録が必要です。事前に済ませておきましょう。

  • コンビニ宅配便とは? 誰でも利用できる?

    コンビニの宅配便サービスにはメリットがたくさん

次に、大手3社の宅配便サービスを詳しく見ていきます。コンビニによって宅配業者が変わりますが、サービスの内容はほとんど同じです。

セブン-イレブンの宅配便サービス

セブン-イレブンではヤマト運輸のサービスを取り扱っており、元払いと着払いの両方に対応しています。

クール宅急便の取り扱いはないので、生鮮品を送ることはできません。その他にも私書箱宛の荷物などの取り扱いは不可となっているので注意が必要です。

通常の宅配便に加え、ゴルフ場やスキー場にゴルフクラブやスキー板などを発送するゴルフ宅急便やスキー宅急便、旅行や出張時の荷物を空港に直接送ることができる空港宅急便などを利用できます。またこれらは行きと帰りに利用できる往復宅急便も用意されています。小物などを送りたいときは、専用ボックスで送れる「宅急便コンパクト」が便利です。

また、セブン-イレブンでは荷物を店頭で受け取ることもできます。家を空けることが多く、なかなか自宅で荷物を受け取れないという方におすすめです。

ファミリーマートの宅配便サービス

ファミリーマートでも、セブン-イレブンと同様にヤマト運輸のサービスを扱っています。内容もほとんど同じです。

ローソンの宅配便サービス

ローソンで利用できるのは郵便局のゆうパックです。他の2社と宅配便業者は異なりますが、発送できる荷物の種類などに大きな違いはありません。

ゴルフクラブやスキー板を現地へ送れる「ゴルフ・スキーゆうパック」、空港へ荷物を送れる「空港ゆうパック」などが利用できます。これらのサービスは、往復便にも対応しています。

  • 大手コンビニ3社の宅配便サービス

    コンビニによってサービス内容は若干異なります

コンビニ宅配便の発送までの流れ

コンビニで宅配便を発送するまでの流れを紹介していきます。

1、 段ボールなどを用意

まず、荷物を入れるための段ボールなどを用意しましょう。段ボールは、ホームセンターや100円ショップなどで販売されています。自分が過去に受け取った荷物の段ボールが自宅にある場合は、それを利用するのもいいでしょう。ただし、あちこち穴が開いていたり、湿っていたりなど、あまりにも使い古されたようなものは避けてください。

2、荷物を用意した段ボールなどに梱包

用意した段ボールなどに送りたい荷物を詰めましょう。詰める際は、なるべく隙間を作らないようにするのがポイント。段ボールの大きさに対して荷物が小さい場合は、隙間に緩衝材や新聞紙などを入れてみてください。

3、 荷物をコンビニに持って行く

用意した荷物を持ってコンビニに行きましょう。まずはコンビニで送り状(伝票)をもらい、住所や電話番号、名前などの必要事項を記入します。すばやく記入できるよう、情報を記入したメモを用意しておくといいでしょう。また、送り状は自宅であらかじめプリントしたりスマホで手続きしたりしておくと便利です。

送り状は、受取人が送料を払う「着払い」用と、差出人が送料を払う「元払い」用の2種類があります。間違えないよう注意してください。

4、 荷物をレジに出す

送り状の記入が終わったら荷物とともにレジに出しましょう。宅配便を送りたいと伝えると店員さんがサイズを測ってくれます。元払いの場合はその場で料金を支払ってください。

5、 送り状の控えをもらう

配送の手続きが済んだら、送り状の控えをもらうのを忘れないように気をつけてください。控えには荷物の追跡確認ができる番号が記載されています。追跡確認では、荷物が今どこにあるかなどがわかります。

また、トラブルが起きたときなどにも送り状に書かれた情報が必要になるので、無くさないように注意してください。

コンビニ宅配便の注意点

コンビニの宅配便サービスはとても便利ですが、その一方でいくつかの注意点があります。ここではコンビニの宅配便サービスの注意点をご紹介します。

クール便は送れない

前述の通り、コンビニから冷蔵品や冷凍品といったクール便は送ることができません。

コンビニの店舗によって集荷時間に差がある

コンビニに荷物を持ち込んだからといって、その場で発送されるわけではありません。店舗ごとに集荷のタイミングは決まっているので、急ぎの場合は事前にコンビニの店舗に集荷時間を確認するか、宅配便業者の営業所へ直接持ち込むのがよいでしょう。

送れるサイズに制限がある

荷物のサイズによってはコンビニからは送ることはできないケースがあります。セブン-イレブンとファミリーマートで取り扱っているヤマト運輸の場合、コンビニで受け付けが可能なのは縦・横・高さの合計が160cm以内、かつ重量が25kgまでの荷物のみです。ローソンで扱っているゆうパックの場合は、3辺の合計が170㎝以内、かつ重量が25㎏まで。

このサイズを超える大型の荷物の場合には、自宅まで集荷を依頼するか営業所へ持ち込みましょう。

プライバシーは大丈夫?

宅配便の荷物は一時的にコンビニの店内に保管されることになります。店舗によってはレジ付近などに荷物が一時保管されるケースも。送り状の住所などを人に見られるのではないかという不安を抱く方も多いでしょう。

セブン-イレブンやファミリーマートでは、スマホで送り先などを入力すれば送り状に住所を記入する必要のないサービスが用意されています。プライバシーが不安な方にはおすすめです。

できるだけ料金を抑えるには?

宅配便の料金は一般的に大きさと重量で決まります。

セブン-イレブンとファミリーマートの宅配便サービスの場合、荷物の縦・横・高さの合計、または重量によって料金が決まります。 同じサイズの荷物を送る場合でも、箱のサイズが小さいのと大きいのとでは料金が変わってしまいます。できるだけサイズに合う箱を準備するとよいでしょう。 ただし、箱のサイズが基準値以内でも、重量が基準値を超えた場合はその上のサイズ設定となります。コンビニで扱っている宅配便は、もっとも大きいもので3辺の合計が160㎝以内、かつ重量は25㎏までです。

ローソンで扱っているゆうパックは、重量は一律25㎏以下となっています。そのため、料金は縦、横、高さの3辺の合計によって決められます。重たくてもコンパクトにまとめられる荷物の場合は、ローソンからゆうパックで送るほうがお得な場合もあります。

  • コンビニ宅配便の注意点

    注意点も頭に入れておきましょう

コンビニ宅配便をうまく活用しよう

自宅近くの店舗から、早朝や深夜にも荷物を送れるコンビニの宅配便サービス。セブン-イレブンとファミリーマートの場合、事前に会員登録をしておけば、スマホで送り状を作成できて決済まで完了できます。

生鮮品や大型荷物を送ることはできませんが、ちょっとした荷物を送るときにはとても便利。ぜひチェックして使いこなしましょう。