俳優の谷原章介が司会を務めるBS朝日の番組『バトンタッチ SDGsはじめてます』(毎週土曜18:00~)では、31日の放送でアパレルブランド「The Inoue Brothers...」を取り上げる。

  • (上段左から)井上聡氏、井上清史氏 (下段)谷原章介=BS朝日提供

SDGsにまつわる企業や人々の取り組みを紹介する同番組は、2020年4月に月曜夜10時枠で放送がスタート。今年4月からは土曜の18時枠に移動し、さらに幅広い世代の視聴者から支持されている。

「世界一幸せな国」といわれるデンマークの首都コペンハーゲンで生まれ育った日本人兄弟の井上聡氏、清史氏が立ち上げたアパレルブランド「The Inoue Brothers...」。アルパカニットやオーガニックコットンTシャツなど、環境にも原産者にも優しい世界に先駆けたアイテムを発表している。今回は、以前から井上兄弟と親交がある谷原の念願が叶い、2人の取り組みを紹介することに。谷原は同ブランドのコットンTシャツを着て収録に臨んだ。

兄の聡氏が暮らすコペンハーゲンと、弟の清史氏が暮らすイギリス・ロンドンを結び、久々だという3人の再会が実現。近況を語り合いながら「The Inoue Brothers...」の活動やコペンハーゲンの街全体でのSDGsへの取り組みを学んでいく。

もともとグラフィックデザイナーの聡氏と、美容師の清史氏。畑違いのアパレルを始めたきっかけや、生まれ育ったコペンハーゲンでの暮らしにどんな影響を受け、どうファッションに反映させているのかが明かされる。さらに放牧民の文化や伝統、アルパカの保護活動などに力を入れてきた経緯や、ともに商品を作る仲間たちへの感謝の言葉、素材のクオリティを高めるために優先すべきことが熱く語られる。

聡氏による街のリポートでは、SDGsが提唱される前からすべての人が暮らしやすい街作りを行ってきたコペンハーゲンの様子を知ることができる。オーガニック食材と日本との意外な繋がりとは。

3人のコメントは以下の通り。

■谷原章介

もともと僕は『The Inoue Brothers...』のデザイン性だったり素材の良さだったり、製品が好きでした。そこから行動に移してインタビューをさせてもらい、プライベートでも親しくさせてもらっています。今回は何よりもお2人の社会に対する『こうあるべきなんだ』というピュアな情熱を紹介できることがとてもうれしいです。

友人として、井上兄弟が世界規模で戦っていることがとても心強いですし、ぜひその姿を見ていただきたいです。若いときに『こうしたい』という思いがあっても、社会に出ていろいろな経験をするうちに失ってしまうこともあります。でも、彼らは純粋な気持ちを失っていません。2人の思いがきっと伝わると思いますし、僕たち日本人も問題意識を持つことが大切ではないでしょうか。日本でどのような取り組みをすればいいのか、彼らの行動がヒントになるのではないかと思い、今回の放送で何かしら感じていただけたらうれしいです。

■井上聡氏

ヨーロッパに住んでいる者は長くロックダウンを経験しました。人にも会えず、ましてや海外にも行けません。どれだけ人と接する機会が恋しかったか、最近強く感じていました。大切な友人である谷原さんと仕事を通して会えて、話せて。それも僕達兄弟のバックグラウンドや、サステナビリティというテーマ、メッセージを日本の皆さんとシェアできることをとても光栄に思っています。

僕たちのブランドを通して伝えたいのは、商品を買ってくださる皆さんは消費者としてどれだけ影響力があるのか分かってほしいということです。自分たちの買い物の仕方や、その後の行動を通して社会に変化を起こすことが可能だということを多くの方に伝えたいですし、特に若い世代に伝わってほしいです。

■井上清史氏

僕は谷原さんとの縁がこうして一つの番組になり、僕たちの取り組みについて伝えられたことが一番の喜びです。今、実際に会うのは難しい状況ですが、お互いの近況を話し合うことが出来てよかったです。

自分の行動に対して“チョイス”ができるという意識を持ってもらえたらうれしいです。この番組がそのきっかけになることを願っています。