女優の天海祐希が主演するテレビ朝日系ドラマ『緊急取調室』第4シリーズ(毎週木曜21:00~)第2話が、きょう15日に放送される。

  • 左から桃井かおり、天海祐希=テレビ朝日提供

天海演じる叩き上げの取調官・真壁有希子が、可視化設備の整った特別取調室で取り調べを行う専門チーム「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」のメンバーとともに、数々の凶悪犯と一進一退の心理戦を繰り広げていく同ドラマ。第1話では初回ゲスト・桃井かおりの不気味さと憂いをたたえた怪演が大きな話題に。天海とのしのぎを削る熱演対決は“取り調べ”で最終決戦を迎える。

国土交通副大臣・宮越肇(大谷亮平)の汚職疑惑を糾弾すると宣言し、ハイジャック事件を起こした伝説の活動家・大國塔子(桃井)。警視庁が「処理中に爆発した」と発表した“明らかに偽物だった爆弾”、捜査中に突如浮上した塔子の“もうひとつの殺人容疑”。多くの謎に翻弄されながらも有希子は「たった1時間しかない取り調べ」に挑む。

天海と桃井の取り調べシーンは2日間にわたり撮影。天海は1日目の撮影終了後を「眠りが浅くなってしまい、夜中に何度も目が覚めました。そのたびに台本を確認していたのですが、最後に目が覚めたときは『もう起きちゃえ!』と。この流れ、感情を切ってはいけない。本番で私が失敗してはいけない……と、自分自身にプレッシャーをかけて臨みました」と振り返る。

最後に撮影したのは取り調べのクライマックスシーン。天海と桃井たっての申し出により、長回しの本番一発勝負で撮影することに。とてつもない緊張感が漂う中、中盤からは互いに声を張り上げアドリブで応戦する2人。見る者の魂を震わせる壮絶な芝居合戦を繰り広げた。

カットがかかった瞬間固く握手し、熱いハグを交わした天海と桃井。思わず「最高だぜ!」と歓喜の声を上げた桃井は、撮影を振り返って「感情が揺さぶられて泣きそうになったんですよ。最後にもしも泣いちゃったら『私はなんで泣いてるんだ!? 答えろ、真壁!』と叫んで終わろうと思ったくらい(笑)。桃井かおりとしては、完全に落ちました!」と告白。「頭で考えても追いつかない。計算しきれないものが生まれる“生き物らしい仕事”ができた“心地よい疲れ”で、翌日もぐったりしてました」と、想像以上の手応えに満足そうな笑顔を浮かべた。

対する天海も「帰宅してお風呂に入っても眠れないし、眠れたと思ったら、今度は起きられなくて(笑)。それくらいのテンションだったんだな、と思います。今はすごく幸せな気持ちに包まれています」と興奮の撮影を回顧。『緊急取調室』史、そしてドラマ史に語り継がれるかもしれない“伝説の対決”に注目だ。