政府が強く取得をすすめているマイナンバーカード。5,000円分のマイナポイントを得られるキャンペーンを行った影響もあり、徐々にマイナンバーカードの取得を検討する方が増えています。中には発行までどのくらいの期間がかかるのか気になる方も多いはず。

本記事では、マイナンバーカードを申請してから発行までの期間について解説します。また、交付通知書が届いたあとに行うことやマイナンバーカード発行に関するQ&Aも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

  • マイナンバーカードが発行されるまでの期間

    マイナンバーカードが交付されるまでの期間や発行までの流れ、発行に関するQ&Aを解説する記事です

マイナンバーカードが発行されるまでの期間

マイナンバーカードを申請して発行されるまでの期間は「約1カ月」です。ここでは、申請から発行までの流れなどについてくわしく解説します。

交付通知書が発行されるまでの期間が約1カ月

1カ月というのはマイナンバーカードの申請をして、市区町村が交付通知書(ハガキ)※を申請者の自宅に発送するまでの期間です。申請者の手元にマイナンバーカードが届くまでの期間ではありません。

※マイナンバーカードが交付可能になったときに届くハガキ

マイナンバーカードの申請から発行までの流れ

マイナンバーカードを申請してからマイナンバーカードが発行・交付されるまでの流れは下記のとおりです。

  1. 個人番号通知書とともに、個人番号カード交付申請書が届く
  2. 申請方法を4つから選んで申請(スマホ・パソコン・証明写真機・郵便)
  3. 交付通知書(ハガキ)が届く
  4. 交付通知書記載の交付窓口(市区町村窓口)に電話し、受取日時を問い合わせる※
  5. 必要書類を準備して交付窓口に出向く
  6. 交付窓口で本人確認と暗証番号の設定
  7. マイナンバーカードの交付

※予約必須の場合あり

混雑している影響で発行まで1カ月以上かかることもある

通常、申請から交付通知書が届くまでの期間は1カ月程度です。しかし現在、マイナンバーカードの交付手続きに時間を要しており、場合によっては2カ月程度かかるケースがあります。マイナンバーカードを早めに入手したい方は、マイナンバー申請書が届いたらすぐに申請するのがおすすめです。

交付申請書に不備がある場合はさらに時間がかかる

マイナンバー申請書に不備があると、交付までさらに時間がかかります。不備があるときはマイナンバーカード交付申請書受付センターから不備通知の連絡が届くので早めに対応しましょう。

■オンライン申請の場合

不備の内容と再申請するためのURLが登録したメールアドレスに届きます。不備が出ないように再度手続きしてください。

■郵便申請の場合

不備が発生した「マイナンバー申請書の原本」と不備の内容が記載された「不備通知書兼再交付申請書」、「返信用封筒」の3つが届きます。案内にしたがって修正し、再申請してください。

  • マイナンバーカードが発行されるまでの期間

    交付通知書が発送されるまで通常は約1ヶ月です。不備や混雑によってさらに時間がかかります

交付通知書が届いたあとに行うこと

マイナンバー申請書を提出し、市区町村から交付通知書(ハガキ)が届いたらマイナンバーカードを受け取りに行く必要があります。ここでは、交付通知書が届いたあとに行うことを4つに分けてご紹介します。

マイナンバーカード受け取りの予約をする

マイナンバーカードは、住民票を登録している交付窓口(市区町村の窓口)で受け取りが可能です。交付窓口の混雑回避のため、予約が必須になっている市区町村が多くなっています。事前に連絡して受取日時の予約をしましょう。

交付通知書(ハガキ)には交付場所と受取期間が記載されています。マイナンバーカードを所有する本人が受取期間内に窓口に出向いてください。

発行時間は市区町村により異なる

マイナンバーカードの発行時間(受取可能時間)は、交付窓口の営業時間内です。ほとんどの市区町村では交付窓口を市役所・区役所・町役場・村役場に指定しているので、下記の時間帯に受け取りできます。

受取可能時間:平日の午前8時30分~午後5時15分

交付窓口(市区町村窓口)により対応時間が異なるほか、混み合う時間帯も異なります。また、平日だけではなく土日に受取可能なケースもあるので、必ず手元に届いた交付通知書(ハガキ)記載の交付窓口に確認してください。

市区町村の窓口に持って行くものを準備

マイナンバーカードの受取日時の予約が完了したら、交付窓口(市区町村窓口)に持って行くもの用意しましょう。

  • 交付通知書(ハガキ)
  • 通知カード(令和2年5月以前に交付を受けている方)
  • 本人確認書類
  • 住民基本台帳カード(所持している方のみ)
  • マイナンバーカード(所持している方のみ)

■本人確認書類になるもの

本人確認書類は下記のとおりです。下記のうち用意するのは1点だけで構いません。

  • 写真付き住民基本台帳カード
  • 運転免許証
  • 運転経歴証明書(交付年月日が平成24年4月1日以降のもの)
  • 旅券
  • 身体障害者手帳
  • 精神障害者保健福祉手帳
  • 療育手帳
  • 在留カード
  • 特別永住者証明書
  • 一時庇護許可書
  • 仮滞在許可書

■本人確認書類の代わりになるもの

該当する本人確認書類が手元にないときは、市区町村長が適当と認める次の書類※を2点用意してください。

  • 健康保険証
  • 年金手帳
  • 社員証
  • 学生証
  • 学校名が記載された各種書類
  • 医療受給者証

※「氏名・生年月日」または「氏名・住所」の記載があるもの

市区町村の窓口で暗証番号を設定して受け取り

予約した日時に交付窓口(市区町村窓口)を訪れたら、マイナンバーカードの暗証番号を設定します。暗証番号は署名用電子証明書、利用者証明用電子証明書、住民基本台帳、券面事項入力補助用の4つ分の設定が必要です。

数字や文字の数が指定されているので、あらかじめ考えておくと当日のマイナンバーカードの交付がスムーズに進みます。

項目 内容
署名用電子証明書

英数字6文字以上16文字以下で設定。英字・数字ともに1つ以上が必要。

・英字:大文字のAからZまで利用可
・数字:0から9まで利用可

利用者証明用電子証明書 数字4桁
・同じ暗証番号を設定することも可能
住民基本台帳
券面事項入力補助用
  • 交付通知書が届いたあとに行うこと

    交付通知書が届いたら受け取りのための予約や必要書類を用意してください

マイナンバーカード発行に関するQ&A

マイナンバーカードの発行を考えている方の中には、発行に関する疑問を持っている方もいるでしょう。ここでは、マイナンバーカードの発行に関するQ&Aをご紹介します。

マイナンバーカードは発行手数料がかかる?

当面の間は無料で発行可能です。いつまで無料なのかは公式でも発表されていません。カードの有効期限が満了した場合の再交付や、やむを得ない理由で再交付が認められた場合も無料です。

ただし、市区町村によっては紛失などによるマイナンバーカードの再交付に800円(電子証明書付きの場合は1,000円)の費用を徴収するケースがあります。再交付に関する発行手数料に関しては、住民票を登録している市区町村に問い合わせましょう。

本人が受け取ることが難しい場合の対処法

本人(マイナンバーカードの所有者になる方)がやむを得ない理由※で交付窓口に行けない場合は代理人が受け取ることも可能です。

※病気、身体の障害など

■代理人によるカード受取のために必要な書類

代理人がカードを受け取るためには、本人と代理人のふたりの書類が必要です。

  • 交付通知書(ハガキ)
  • 本人の本人確認書類
  • 代理人の本人確認書類
  • 代理権者の確認書類
  • 通知カード(令和2年5月以前に交付を受けている方)
  • 住民基本台帳カード(所持している方のみ)
  • マイナンバーカード(所持している方のみ)
  • 本人の出頭が困難であることを証する書類※

※診断書、本人の障害者手帳、本人が代理人の施設などに入所している事実を証する書類など

【本人の本人確認書類】

本人(マイナンバーカードの所有者になる方)の運転免許証や身体障害者手帳などが必要です。くわしくは先述した「市区町村の窓口に持って行くものを準備」を参照してください。

また、用意する数は書類によって異なります。

  • 本人確認書類を2点
  • 本人確認書類を1点、本人確認書類の代わりになるものを1点(合計2点)
  • 本人確認書類の代わりになるものを3点(写真付きを1点以上含む)

【代理人の本人確認書類】 

代理人自身の本人確認書類も必要です。用意する数は書類によって異なります。

  • 本人確認書類を2点
  • 本人確認書類を1点、本人確認書類の代わりになるものを1点(合計2点)

【代理権者の確認書類】

代理人にカード受取を委任するときは、下記の確認書類も必要です。

  • 代理人が法定代理人の場合

戸籍謄本、そのほかの資格を証明する書類が必要です。ただし、本籍地が市区町村の区域内なら準備する必要はありません。事前に市区町村窓口に問い合わせておくのがおすすめです。

  • 代理人がそのほかの場合

委任状など、本人(マイナンバーカードの所有者になる方)が代理人を指定した事実を確認できる資料が必要です。交付通知書(ハガキ)の委任状欄にその旨を記入すると、委任状として使えます。

市区町村の窓口でどのくらい時間がかかる?

マイナンバーカードを受け取るときの交付手続きは20分程度です。待ち時間は混雑状況などによって異なるので早めに受付を済ませ、待機しておくといいでしょう。スムーズに交付するため暗証番号などは事前に決めておくのがおすすめです。

マイナンバーカードの発行状況の確認方法

マイナンバーカードの申請の進捗については「マイナンバー総合フリーダイヤルへの電話」か「問い合わせフォームに記入」のふたつから確認できます。申請の状況には申請書ID(23桁)※が必要です。

申請書IDがわからない場合は進捗を教えてもらうことはできないので注意してください。

※マイナンバー申請書に印字されている23桁の数字

【マイナンバー総合ダイヤル】
電話番号:0120-95-0178
受付時間:平日9時30分~20時00分、土日祝9時30分~17時30分※

※問い合わせ内容によって受付時間が異なる
※紛失・盗難は24時間365日受付可能

【個人番号カードコールセンター(全国共通ナビダイヤル)】
電話番号:0570-783-578
受付時間:全日8時30分~20時00分(年末年始12月29日~1月3日を除く)※

※紛失・盗難は24時間365日受付可能

【問い合わせフォーム】

問い合わせフォームを利用する場合は、下記のサイトをクリックしてください。

地方公共団体情報システム機構「マイナンバーカード総合サイト お問い合わせフォーム

通知カードなしでも発行可能?

通知カードは令和2年5月25日以前に発行していた個人番号(マイナンバー)を確認するための書類です。通知カードを持っていない・受け取っていない方は通知カードなしでもマイナンバーカードを発行できます。

しかし、令和2年5月25日以前までに通知カードが自宅に届き受け取っている方は、マイナンバーカードの交付時に通知カードを交付窓口(市区町村窓口)に返納する必要があります。

通知カードを紛失した場合は、市区町村窓口への届出または警察署へ遺失届を提出する必要があります。くわしくは住民票を登録している市区町村窓口に問い合わせましょう。

交付通知書が届かない

マイナンバーカードが交付可能になったときに届く交付通知書(ハガキ)が、自宅に発送されるまで1カ月程度かかります。交付手続きが混雑している場合は2カ月ほど時間を要するケースがあります。

また、交付通知書(ハガキ)は転送不要の普通郵便で届きます。交付通知書(ハガキ)が届く時期に郵便局の転送サービスを利用していると、市区町村に返戻されてしまうので注意しましょう。

やむを得ない理由※で転送不要にしている場合は、市区町村で「マイナンバーカード(個人番号カード)交付通知書送付に係る転送希望届」を提出し、転送が可能な普通郵便で発送してもらうことも可能です。

対応しているかは市区町村によって違うので、くわしくは住民票を登録している窓口に問い合わせてください。

※長期入院、自宅改築中、自宅新築中、罹災など

  • マイナンバーカード発行に関するQ&A

    マイナンバーカードの発行に関する疑問を解消しておきましょう

マイナンバーカードが発行されるまで約1カ月

マイナンバーカードは申請して発行するまで約1カ月かかります。申請者が増えている影響もあり、1カ月以上かかる場合もあります。マイナンバーカードの交付が可能になると交付通知書が自宅に届くので、交付通知書の案内(受取場所と有効期限)にしたがって受取日時の予約を行いましょう。

発行に関するQ&Aも参考にして、マイナンバーカードをスムーズに発行・受け取りしてください。

マイナンバーカード総合サイト「マイナンバーカード交付申請
マイナンバーカード総合サイト「マイナンバーカードの受け取り
マイナンバーカード総合サイト「個人番号通知書について
マイナンバーカード総合サイト「トップページ
長浜市「マイナンバーカードの申請に不備があった場合、どうなりますか。
マイナンバーカード総合サイト「よくあるご質問(FAQ)
那覇市「マイナンバーカード交付通知書が届いた方へ
本別町「マイナンバーカードの申請と受け取り方法」 マイナンバーカード総合サイト「よくあるご質問
横須賀市「マイナンバーカード(個人番号カード)の交付手数料はいくらですか?[マイナンバー制度]
マイナンバーカード総合サイト「お問い合わせ
安曇野市「通知カードとマイナンバーカードについて(マイナンバーがわからなくなった場合の確認方法)
箕面市「マイナンバーカード(個人番号カード)交付通知書の郵送方法
新宿区「マイナンバーカードを申請された方へ