――『マルモのおきて』や『コード・ブルー』など、フジテレビのいろいろな作品に出られていますが、今回がフジの連続ドラマ初主演になります。

あんまり肩書きみたいなものは今まで考えたことがなくて、本当に現場が好きなんですよ。良いチームと良い作品が作れたら、もうそれで万々歳だから、何番手とか関係なく、素敵な役だったらやりがいを感じています。

――「座長」という意識はいかがですか?

今回はたしかに責任感を感じていますけど、そこで私が硬くならないように気をつけないといけないと思っています。気負いすぎてもアンバランスですし。自分が折れないように軸はしっかり揺るぎたくないと思うんですけど、1人で作るものではないですし、周りとのセッションでバランスを崩さないように立っているだけという感覚でいたいと思います。あとはみんなが自由に楽しんで、それが作品で形になって伝わればいいなという感覚ですね。

あと、気をつけているのは笑顔でいるということ。無理に笑顔を作るんじゃなくて、笑いってつられるので、そんな感覚でみんなが楽しくなって、良い連鎖ができればいいなと思ってます。

――比嘉さんへの誕生日サプライズでもその雰囲気が伝わってきましたが、そんな現場になっている感じですか?

木村(真人)監督や河野監督を含め、共同テレビさんのチームってなんかファミリーなんですよ。『マルモ』のときからそうだったんですけど、10年ぶりにこのチームに会ったら「ただいま!」っていう感じだったので、気負わなかったんだと思います。「私が頑張らなきゃ」じゃなくて、「このチームだから大丈夫」と思えたので、ありがたいですね。

  • 誕生日サプライズの様子 (C)フジテレビ

■「このドラマ、推しだ」となってくれる作品に

――いろいろお話伺いまして、ありがとうございました。最後に改めて、『推しの王子様』の見どころをお願いします。

本当にキラキラしてる物語で、渡邊くんとディーンさん(ディーン・フジオカ)と瀬戸(利樹)くんもいて目の保養になりますし(笑)、女子たちもみんな魅力的なんですよ。日々キュンキュンして、素敵なキャストとスタッフで作っているので、もう楽しめる要素しか入っていない作品です。

――ご自身が楽しんでらっしゃる感じですもんね。

はい、それは自信を持って言えます! ラブコメですので難しいことを考えずに見てもらえれば、毎週木曜夜22時の1時間、「このドラマ、推しだ」となってくれると思います。大変な時代ですけど、1週間待ち遠しいと思ってもらえる作品を作っていきたいですし、エンタテインメントの原点はまさにそこだと思うので、とにかく私たちが楽しんでキラキラしていけたらなと思います。

●比嘉愛未
1986年生まれ、沖縄県出身。05年公開の映画『ニライカナイからの手紙』で女優デビューし、翌年にNHK連続テレビ小説『どんど晴れ』(07年)のオーディションでヒロイン役に選ばれる。その後『コード・ブルー ―ドクターヘリ緊急救命―』『マルモのおきて』(フジテレビ) 、『恋愛時代』(読売テレビ)、『DOCTORS~最強の名医~』(テレビ朝日)、『最上の命医』『レンタルなんもしない人』(テレビ東京)、『TWO WEEKS』(カンテレ)、『なつぞら』(NHK)などのドラマに出演し、現在放送中の『にぶんのいち夫婦』(テレ東)、7月15日スタートの『推しの王子様』で主演を務める。