いつの時代も、お金の悩みは私たちにとって大きなストレスとなります。「貯金ができない」「ローン返済が苦しい」「どの保険に入ればいいのかわからない」など、抱える悩みはある程度共通しているかもしれませんが、収支バランスを含めたマネー環境は個々人で異なります。そのため、「今の自分にとって何をするのが正解なのか」を見極めるのがとても難しいです。

そんな自分の力で解決できなさそうなお金の悩みは、経験豊富なファイナンシャルプランナー(FP)に相談してみるといいかもしれません。今回の相談主は、夫の単身赴任で肉体的にも金銭的にも負担が増した女性・Qさんです。

【あわせて読みたい】
初心者でもできる! 手軽に始められる貯金のコツ3選
  • 年収が全額支給される訳ではない

    FPがあなたのお金の悩みにアドバイスします

夫が急に単身赴任となり、家計が火の車に……

【相談内容】

夫がこの春から単身赴任になり、2拠点での生活が始まりました。夫も1人で大変でしょうが、私も家事と育児の負担が増えて、仕事との両立に慣れずヘトヘトな日々です。できれば仕事の時間や分量を減らし、家事育児もバランスよくできる働き方に変更したいのですが、今の家計状況はもちろん、将来必要な子どもたちの教育費などを考えると、このまま頑張るしかないのかなと思い悩んでいるところです。

今回、相談したいのは主に2つです。
1つめは、今現在の毎月の赤字家計を改善する方法
2つめは、家事や育児とのバランスを保ちながら続けられる働き方

この2つについてアドバイスをいただければと思います。よろしくお願いいたします。

続いて、Qさんの詳細なプロフィールをみていきましょう。

相談者プロフィール

【家族構成】

Qさん(会社員・43歳)、夫(会社員・45歳)、長男(12歳)、長女(10歳)

【居住状況】

家族:賃貸・マンション
夫:賃貸・アパート

収入 世帯月間 55万円
夫(手取り) 35万円
妻(手取り) 20万円
支出 世帯月間約57万円
家賃 12万円
食費 6万円
電気・水道料金 1万5,000円
通信費 1万5,000円(2台分)
保険料 4万円(夫2万円、妻1万円、子ども2人1万円)
車両費 2万円
教育費 3万円
被服・美容費 2万円
交際・レジャー費 2万円
雑費 2万円
お小遣い(妻) 2万円
家賃(夫) 6万円
食費(夫) 5万円
電気・水道料金(夫) 1万円
雑費(夫) 2万円
お小遣い(夫) 5万円
貯蓄 世帯貯蓄 1,200万円
普通預金 500万円
定期預金 500万円
株・投資信託等 200万円

【補足情報】

夫の手取り収入は、この春から単身赴任手当も加算された金額です。2拠点の生活になり、支出が大幅に増えました。そのため、ここ数カ月は、毎月の赤字分を貯蓄の切り崩しで補っています。単身赴任の期間は3年間と聞いていますが、会社の状況次第でどうなるかわかりません。