■「この曲を私が歌っていいの?」緑黄色社会楽曲にワクワク

歌手デビュー曲となる「愛で溢れたい」の印象を聞くと、「緑黄色社会さんの曲って、どれもオシャレで、力強くて素敵。初めて今回の曲を聴いたときワクワクして、『本当にこの曲を自分が歌っていいの?』ってすごくうれしかったです」と大はしゃぎ。

歌手活動の本格スタートとなるが、「どこまで歌えるようになるかはまだ分からない。始めたばかりで、自分が今どこにいるのかも分からないくらい」と謙遜。「歌手は自分の声に気持ちを乗せていくのが難しいと思います。しっかり磨いていかないと」と気持ちを引き締めた。

最終審査では、他の参加者と3人で「異邦人」(久保田早紀)を披露。一ノ瀬にとって一番思い出深い審査だったという。「1人での歌唱審査では緊張してしまって『もうどうしよう』って縮こまっちゃったんです。グループ審査では皆が一緒だったから安心できて、落ち着いてできました」とニッコリ。ライバルという意識はなかったのかと聞くと、ハッとしたように「仲良くしちゃいましたね」と照れ笑いを見せる。正に一ノ瀬のピュアなキャラクターを象徴するリアクションだった。

最後に、アグネス・チャンが「香港から来た妖精」と呼ばれていたことを伝え「自分を『○○の妖精』」と自己紹介するなら? と難しい質問を投げかけた。

「妖精ですか!?(笑)」と慌てふためき、周囲のスタッフに助けを求める一ノ瀬。マネージャーから「なんでもいいんだよ」とフォローを受け、「ひまができること……ギター、バイク……」と挙げていくも「どうしよう~!」と困らせてしまったため「『ギターとバイクの妖精』にしておきますか?」と尋ねると「大丈夫です!」と承諾。ピュアなキャラクターが正に妖精のような一ノ瀬は、歌やギターはもちろん、趣味のバイクや、特技のアクロバットなど、さまざまな個性を持っている。いつか大きく花開き、日本中が「○○の妖精」と呼ぶ日が来るかもしれない。

TELASAでは、未公開映像を含むオーディションの全貌や舞台裏を収めた「令和のアグネス・チャンを探せ」企画を特別編/完全版として独占配信中。

■一ノ瀬陽鞠(いちのせひまり)
2004年12月15日生まれ、神奈川県出身。愛称は「ひまりん」。2018年「Popteen熱盛祭」で「なちょす賞」を受賞し、『Popteen』レギュラーモデル入り。2年半のモデル活動を経て、2021年4月『Popteen』卒業を発表。2020年にはNHK Eテレ『すイエんサー』にて「すイエんサガールズ」として出演中。現在はYouTubeなどSNSを中心に活動し、愛車「ホンダ・ドリーム50」を楽しむ“バイク女子”としても注目を集めている。