“自分がされて嫌だったことは人にもしない”と思っていたのに、いざ自分がその立場になると、「同じことをしてしまっている」とハッとすることはありませんか?

そんな悩みを抱えている方へ、おんさん(@ON_hibiaratani)の投稿をご紹介します。

  • ※画像はイメージです。

新卒の頃「先輩や上司に感じた不満は記録しておけ」と言われました。メモに残ったのは当時の私の素直な思い。
・指示が雑
・背景を知りたい
・意見を聞かない
・下にだけ厳しい
・機嫌で態度が違う
・言う事がすぐ変わる
・信じて任せて欲しい
数年後に後輩が出来た時、これは教科書だと気付きました。
(@ON_hibiarataniより引用)

ツイ主のおんさんが新卒の頃に抱いていた不満。こうして並べてみると、どれも「自分も同じように感じていた」という人も多いのではないでしょうか。あの時感じていた不満が、まさか指導する立場となった自分の教科書になるとは……目から鱗ですね。

この投稿に、「これ素晴らしいですね」「神アドバイスか」「私が新入社員の頃に感じた印象と似てる」「わかるー。めちゃくちゃ嫌いな店長は反面教師だった」「記録を残す事は色々な意味で本当に大事ですね」といった反応が続々と。

また、将来の自分のために「自分も始めよう」と早速実行に移そうとする人や、「今からでも改善したい」「頑張って修正する。。。」など、自分の言動を反省し改めようとする人も見られました。

多くの人から反響があったこの投稿ついて、ツイ主のおんさんにインタビューしてみました。

ツイ主さんに聞いてみた

―― この「不満を記録する」というアイデアは、当時どなたから言われたものなのですか?

おんさん:たしか別の部署の部長さんだったと記憶しています。仕事上の関わりはほとんどありませんでしたが、会社の飲み会で同席した際に、直接頂いた教訓です。すごくオーラのある方で、言葉が強く印象に残りました。

―― いざ先輩や上司の立場に立つと、なかなか不満に応えるのが難しいこともあるかと思います。そのギャップにはどのように対応されていますか?

おんさん:普段のコミュニケーションを通じて、「理解し合うこと」に注力しています。仕事の目的や背景、やり方を共有したうえで、相手の意見を聞き、できる限り尊重します。この「ギャップ」というのは、人や状況によって違うので、それを丁寧に見つけ、埋める作業に努めています。上手くできているかは分かりませんが。

―― このメモの項目の中で、おんさんが特に気を付けていることがあれば教えてください。

おんさん:この中では最後の「信じて任せてほしい」です。任せた仕事が上手くいかないと、つい口を出したくなりますが、上司のやり方が最善とは限りません。それに同じやり方でも、自分で模索して辿り着いた方が、きっと自信にも成長にも繋がるはずです。逆に部下としては、上司が心配しないよう小まめに報告・相談するようにしています。

―― 今回のツイートに多くの反響が寄せられていますが、率直な感想を教えていただけますでしょうか。

おんさん:想像以上にたくさんの反響に大変驚きました。内容は違っていても、「誰もが抱える先輩・上司への思い」と、「それを今残しておくことの価値」について、多くの方から共感を頂けたのだと思います。このアドバイスをくれた恩師に改めて感謝するとともに、引き続きこの教科書から学び、また新たなメモを書き加えていきたいと思います。


プレッシャーや仕事に追われているうちに、気付けば嫌だと思っていた先輩や上司と同じようなことをしてしまっている人も少なくないのでは? 今からでも遅くはありません。昔の記憶をたどって、あの時感じていた「不満」を書き起こしてみてはいかがでしょうか。