新型コロナウイルスにより移動制限は、厳しさの大小あれど継続しています。国内旅行はもちろん、海外旅行はしばらく先までできそうにありません。

そんな中、スーツケースなど旅行用バッグを作るエースが秋冬の内覧会を開催しました。旅行できない状況下で、どのような新製品を出してくるのか。会場で面白いものが幾つかあったので紹介します。

  • エースの秋冬内覧会が開催

なお、製品は発売前のもので、細かい部分など仕様が変わる可能性があるのでご注意ください。

キャリーケースは「コインロッカーに入るサイズ」

広報担当の山田絢音さんによると、旅行用途のキーワードは「コンパクトな旅」「コインロッカーに入るサイズ」であり、近場の移動、買い物などを想定した製品を開発したそうです。

そして、「ace.(エース)」ブランドから9月中旬より新たに発売されるキャリーケース「センドリー」が、まさに「駅のコインロッカー預ける使い方をコンセプトにした製品。

  • 硬貨式のコインロッカーに入るキャリーケース「センドリー」

特徴はフロント上部ポケットで、ロッカーに入れた後で「この荷物も預けておこう」と思いだした時にキャリーケースを出し入れせずに小物を入れることができます。

旅行先で、チェックイン前に荷物を預けて観光する際には便利なサイズと機能ですね。最近多いICカード対応タイプだけでなく、昔ながらの硬貨式小型ロッカーに収まるのもポイントです。

ビジネスリュックは15.6インチが人気

次に紹介するのがビジネス関連の製品。昨年の緊急事態宣言以降、半ば強制的に導入が進んだテレワークに伴い、働き方の多様性が広まりました。こうした背景を踏まえ、同社はビジネスリュックのラインアップを増やしていました。

「ユーザーさんから一番要望が多かったのは、15.6インチノートパソコンに対応した製品ですね」と山田さんは言います。このサイズは画面が大きめで持ち運びもできますが、ノマドワーカー(最近聞かないですね)がよく使う13インチよりは重いです。

恐らくは会社支給のノートパソコンで、職場で使っているものをテレワークで自宅に持ち帰り使っているのでしょう。こうした声を受けて9月中旬より発売されるのが、3way使いできるオンオフ兼用3気室ビジネスリュック「デュアルポーズ」です。

  • オンオフ兼用の「デュアルポーズ」

書類、衣類、PCと用途の異なる荷物を仕分けて収納できる「3気室構造」を採用、モバイルを入れる背中側の場所は衝撃を和らげるクッション材を使用するなどが特長です。

「自宅だけでなく、ワーケーションといった数日間、自宅を離れて働く時にも対応できる大容量のタイプも用意しています」(山田さん)

前持ちリュックにも新作が登場

ビジネスリュックというと、電車通勤で重宝する「前持ち」に適した「ガジェタブル」シリーズにも9月上旬よりハイグレードモデル「ガジェタブルHG」が登場。

  • 前持ちに適した「ガジェタブル」シリーズ

新機能として「肩からのずれ落ちを軽減する『滑り止め』」「リュック背面に『セキュリティポケット』」「収納上部に着脱可能な『吊り下げ式ポケット』」「ファスナースライダーが出す金属音を軽減する『スライダーカバー』」「抗菌・抗ウイルス加工を施した『バーテクトポケット』」の5つが追加されています。

バーテクトはキャリーケースの内装生地などに使われていましたが、2021年の春よりバッグ類にも使われています。一時的にマスクを外す時、収容する場所の衛生面が気になると思いますが、そうした場面で役立ちそうですね。

  • 抗菌防臭・抗ウイルス機能を持った生地を内装に採用した「バーテクト」

女性向けのビジネスリュックも

同社はユニセックスとして製品を出していますが、素材や色合いから女性が仕事用として使うと少し目立つ、ということはあると思います。そうした面を考慮して、カジュアルな衣類でも合わせやすい「スリファム」があります。

そこから限定モデルとして10月上旬に登場するのが、メランジ生地を使用した「スリファム ヘザー」です。カジュアルかつキレイ目な雰囲気をだせるよう、素材だけでなく金具もシルバーを採用し、電車内での前持ちにも対応するスリムなシルエットが特徴です。

もちろん緩衝材入りのPC収納部も備えていて、小サイズは13.3インチ、大サイズは15インチのノートパソコンを格納できます。

  • 女性向けのビジネスリュックも豊富

なお15.6インチに対応する女性向けの前持ちリュックでは、「フロンパックL」が9月中旬より発売されます。こちらは前持ち前提のデザインで、前に抱えても足元が見やすいように上部に傾斜を付けたり、荷物が下部に溜まらないよう底部を斜めにカットしたりするなど、前持ちしやすいスリムなデザインが特徴です。

また、バーテクトポケットや、前持ち時に両サイドから手を入れる「ダブルアクセスポケット」を備えるなど使いやすさも計算されています。

  • 前持ち前提のリュック「フロンパックL」

買い物に便利なカートに釘付け

その他にも豊富な新作があるのですが、あり過ぎるので、今回はここまでにします。ただ、最後に筆者が個人的に強く興味を持った製品があるのです!

それは、3月から同社の直営店とオンラインでのみ発売されている「ACEマイバッグシリーズ」。2020年7月1日よりレジ袋が有料化され、エコバッグを使うシーンが増えたと思います。筆者も週末はアウトドアブランドが出している大型のキャンパス地のトートバッグを愛用していますが、いかんせん重い! 特に牛乳や野菜、果物などを入れるとまあ大変です。(生活感

とは言え、おばあちゃんがよく使っている謎の(笑)「買い物カート」は便利そうだけどさすがに……。ところが、同シリーズの「カートタイプ」はお買い物キャリーとして使えるシンプルなデザイン。

  • 直営店とオンラインでのみ扱う「ACEマイバッグシリーズ」

持ち手のハンドルはがっしりした堅牢な作り、路面の凹凸で誤ってバーが下がらないようスライド式のカバー付き、さらに卵などの衝撃に弱い食材をハンモックのように上に収納できる仕切り、内装は保冷機能付きなど、かなりいいですよ、これ。

  • 保冷機能付きの内装

極めつけはキャスターのある土台とバッグ部分を分離できるので、買い物から帰ってきて、家の玄関でバッグだけ室内に持ち込めるのでめちゃくちゃ便利です。個人的にはデカいタイヤがアメリカンな感じの「フォールディングカート」(7,590円)にひきつけられました。

  • カートタイプは大小2サイズが用意されている

  • バッグ部分を分離できる

  • アメリカンなビッグホイールがいい!

なお他にも自転車のカゴに最適な「サイクルバッグ」やコンビニ専用タイプの「コンビニバッグ」などさまざまな種類がありますよ。


旅行カバンのイメージが強い同社ですが、ビジネスシーンから普段の買い物シーンまで役立ちそうな製品もたくさんありました。皆さんが気になる商品はありましたか?