不便なこと、我慢することの多いコロナ禍の生活。特に、様々な行事が中止となった子どもたちの姿に、心を痛めている人も多いのではないでしょうか。

保育園から遠足中止の連絡を受けたさとういもこさん(@satoimo_msb)。そのことを息子さんに伝えたところ、こんな反応がかえってきたそうです……。

保育園の遠足が中止になってしまった漫画を描きました
(@satoimo_msbより引用)

楽しみにしていたはずの遠足でしたが、子どもながらにコロナ禍の環境に適応している息子さん、親としてはなんとも切ないですね。この投稿に、「あーわかる」「切ない…」「あぁあ、ツラい。本当に…」といったコメントとともに、そんな子どもたちを近くで見ていて思うことが寄せられていました。

・本当これ。沢山我慢してる子供達…早く思いっきり遊ばせてあげたい。大人は片道2km重たい荷物背負って毎日歩かないのに子供達はマスクして歩いてる……

・去年の今頃までは「えー(泣)」という反応もあったけれど、今は「あーまたか」「どうせ中止でしょ」みたいな全てのイベントに諦めモード。

・子どもたちの思い出作りがこれ以上なくならないでほしい。安心して楽しめる場所や時間がなくなりませんように


ツイ主のさとういもこさんに、インタビューしてみました

―― お子さまに遠足の中止を伝えたときの反応について、思うところを教えていただけますか?

さとうさん:予想していた反応と違って「あれっ」と思いました。やけに聞き分けがよくて……これも成長なのかなと感じました。でも、息子はあとからショックがじわじわくるタイプのようで、夜に思い出して泣いたりすることがあります。この件とは別のところで泣いたりわがままを言って発散させているのかもしれません。

遠足については「中止になるかも」という懸念もあったので、家庭ではあまり楽しみを煽るような声掛けはしていませんでした。それが良いことなのかどうかわかりません。我慢を強いるばかりでかわいそうに思ってしまいますが、うちの息子に関してはめんどうな行事や練習がなくなってせいせいしている可能性もあるし、でもそれに慣れてほしくないという気持ちもあって悩ましいです。

―― 漫画の中では「泣いてくれた方がまだ良いよ」という言葉もありました。

感じたことにフタをすることに慣れてしまうと自分の心に鈍感になっていくのではないかと思ったからです。行事がなくなることは仕方ないと諦めるにしても、悲しいとか悔しいという気持ちは持ってもいいと思うので。

―― コロナ禍によってお子さまの「期待しない」という姿勢を感じることは多いですか?

さとうさん:我慢しているのか、期待しなくなったのかはよくわかりません。ただ、過去のお出かけを思い出しては「楽しかった、また行きたい」と話すことはあるので、楽しい思い出を作ってあげたいのに我慢させちゃってて心苦しいです。コロナが終わったらね、とは言うものの、大人ですらそれがいつなのかわからなくて「そのうちね」としか答えられない。誤魔化してるみたいで不誠実だなあと思います。

―― 今回の投稿が反響を生んでいました。

さとうさん:多くの反響をいただいて、行事の中止でモヤモヤしているのは私だけじゃないんだなと思いました。


良くも悪くもコロナ禍の生活に慣れていく子どもたち。一日も早く、子どもたちが安心して行事などを楽しめる世の中になってほしいですね。