大学スポーツ協会は、MS&ADインシュアランス グループ ホールディングスと連携し、日本初の安全安心認証「UNIVAS Safety and Security Certification」(以下:UNIVAS SSC)制度の開始を5月10日に発表した。本制度は安全で安心な大学スポーツ活動の環境整備を目的としており、UNIVAS加盟大学・競技団体がスポーツ活動の安全に係るガイドラインを主体的に推進することをサポートしていくという。

UNIVASでは、全ての競技に共通する安全安心に関わる推奨すべき事項(大学や競技団体の安全管理体制のあり方や頭頸部外傷、脳振盪、熱中症、心停止等の重大事故の予防策)を明記した「安全安心ガイドライン」と、コロナ禍での大学スポーツ活動における再開の道筋や基準、感染症拡大予防のための留意点を整理した「UNIVAS大学スポーツ活動再開ガイドライン」を作成、公開している。

本制度は、この両ガイドラインを活用した大学、加盟団体およびこの環境下でスポーツ活動に取り組む運動部学生に対し、安全で安心したスポーツ環境を提供することを目的としている。UNIVASのゴールドパートナーであるMS&ADインシュアランス グループと連携し、大学スポーツの安全性確保と、大学・競技団体の主体的なガイドラインの推進をサポートするという。

  • 「UNIVAS SSC」制度の概要、※認証評価機関は、MS&ADインシュアランス グループのMS&ADインターリスク総研株式会社

「UNIVAS SSC」を取得した会員大学および競技団体には、「UNIVAS SSC」補償制度が自動付与される。「UNIVAS SSC」補償制度では、学生アスリートが安全安心にスポーツ活動に取り組めるよう、会員大学および競技団体の安全・安心体制整備に向けた各種支援や、万が一の損害賠償等に起因する賠償責任補償をバックアップする。

「体制整備プログラム」では、本制度を取得した会員大学・競技団体に所属する選手・監督などの大学スポーツ関係者が安全安心ガイドラインに反する不適切な行為を起こした場合の、事故の事実調査や原因究明、また再発防止に向けた組織のガバナンス体制見直しやコンプライアンス体制強化などに費やした費用のバックアップを行う。また、「賠償プログラム」では、同制度を取得した会員大学・競技団体および所属する指導者が、「大学スポーツ」中の業務遂行に起因して第三者の身体に障害を負わせた場合、法律上の損害賠償責任を負担することで被る損害を補償する。

認証取得の申請受付は5月10日より、認証制度の説明会は5月13日~27日に行われる。なお申請から認証までの所要日数は30~60日前後を想定。