仕事をしていたら、突然丸亀製麺のもっちりしたうどんが恋しくなった。カリカリに揚げた天ぷらの食感、甘いぶっかけだしの味を想像してお腹が鳴る。

花粉の季節も落ち着き、天気も良い今日この頃。お弁当を持って外で食べるのも気持ちよさそうだが、そんな気分を先取りしてか、丸亀製麺から「丸亀うどん弁当」なるものが発売された。うどんなのに弁当。どんなものか実際に食べてみた。

  • 新発売の丸亀うどん弁当。全国の「丸亀製麺」および「麺屋通り」で取り扱っている

弁当の種類と買い方について

丸亀製麺では4月13日より、丸亀うどん弁当(4種)を販売している。いずれも冷ぶっかけうどんの並がベースになっており、トッピングの「野菜バラ天」「ちくわ磯辺天」「えび天」「鶏もも天」「肉うどんの肉」の組み合わせが異なる4種類が用意されている。

  • 『2種の天ぷらと定番おかずのうどん弁当』(390円)、『3種の天ぷらと定番おかずのうどん弁当』(490円)

  • 『4種の天ぷらと定番おかずのうどん弁当』(620円)、『2種の天ぷらと定番おかずの肉うどん弁当』(650円)

丸亀製麺といえば長いカウンターに並んで、スタッフにあれこれ注文していくスタイルを想像するだろう。ランチタイムともなれば行列ができ、モタモタしようものなら後ろの人に迷惑がかかりそうで、慣れていないと内心ソワソワしてしまう。

しかし、ソワソワするなかれ。丸亀うどん弁当の場合は「丸亀うどん弁当の〇〇で」と注文して、そのまま列に並んでいればテキパキ作ってくれる。今回は『4種の天ぷらと定番おかずのうどん弁当』を購入した。

実食した感想は?

会計の順番がまわってくる頃には、レジ横に筆者のお弁当がちゃんと用意されていた。ズシリと重さを感じるうどん弁当を手に、近所の公園のベンチへ向かう。

  • こんなに深さがある容器なのに、フタが閉まらないほどのボリューム!

ワクワクしながらフタを開けると、天ぷらがぎっしりと詰め込まれていた。鶏もも天2個を筆頭に、えび天、野菜バラ天、ちくわ磯辺天、おかずはきんぴらごぼうと玉子焼きという堂々のラインナップである。おかずがついてるの、弁当っぽい。

  • 「天ぷらの宝石箱やー!」と叫びたくなるほどの充実ぶりだ

鶏もも天2個を脇に寄せると、奥に「冷ぶっかけだし」の袋を発見した。これを麺にぶっかけるらしい。

  • 鶏をどけると、冷ぶっかけだしの袋が出てきた

いよいよ実食。食べる順番に性格が出るというが、筆者は好物から食べる性格なので、いきなりえび天にかぶりつく。サクサクの衣に包まれ、身がプリプリしている。そのまま食べても、冷ぶっかけだしにチョンと浸して食べても旨い。これこれ、これを食べたかったのだ。

  • まずは、えび天。大ぶりで食べ応えがある

えび天を平らげ、空いたスペースからうどんを引っ張り出してすする。コシがあり、歯ごたえがしっかりしている。ちなみに丸亀製麺のうどんは、毎日、各店舗にて国産の小麦粉を打ってつくっているらしい。このどっしりした麺と、冷ぶっかけだしの相性が抜群に良い。ネギと絡めても、おかずのきんぴらと絡めても美味しい。ズルズルと音を立ててすすると、香りが際立つ。周囲に人も少ないので、遠慮なく大きな音で、思う存分にすする。世界よ、これがうどんの食べ方だ。

  • 空いたスペースからうどんを引っ張る

ちくわ磯辺天は青のりが香ばしく、あたかもお餅のようなモチモチ食感。脇役かと思いきや、いやいや充分、主役を張れる実力がある。

  • ちくわ磯辺天はモチモチの食感

そして『4種の天ぷらと定番おかずのうどん弁当』にしか入っていない、鶏もも天2個に取り掛かった。これが非常にボリューミーで、お箸で持つと重い。天ぷらも食べたい、肉も食べたい、という男子にはうってつけの逸品である。

  • うどん弁当では『4種の天ぷらと定番おかずのうどん弁当』にしか入っていない、鶏もも天。しかも2個入っている

ズルズルと麺をすすりながら、箸休めに玉子焼き。そして最後は、野菜バラ天をいただいた。

  • 最後は、安定の野菜バラ天

様々な野菜が入っている定番の味。口の中で溶けるように消えていった。なお、カップに残った冷ぶっかけだしは、そのまま飲めるほどよい濃さ。これを飲み干して締めくくった。食べごたえがあって満腹満足!

  • 最近は自宅で食事をすることが多いが、人込みを避けつつ、たまには広い公園で食べるのも良い気分

店内と同じクオリティのうどんが何処でも楽しめる、丸亀うどん弁当。同社によれば、発売から2週間で100万食を突破したという。そういえば店舗で並んでいるとき、筆者の2人後ろの人も丸亀うどん弁当を注文していた。

思うように外出がままならない状況ではあるが、1年でイチバン気持ちの良い新緑の季節。人の少ない場所でひとり青空の下、うどんを盛大にすするのは思った以上に気分の良いものだ。