paizaは4月15日、「開発言語に関する調査」の結果を発表した。調査は3月19日〜28日、同社運営サイト「paiza転職」を利用中の現役ITエンジニア369名を対象にインターネットで行われた。
自分が一番得意だと思う開発言語を教えてもらったところ、さまざまなシステムに幅広く使用されている「Java」(19.8%)が1位に。以下、「Python」(12.5%)、「C言語」「C#」(ともに10.0%)と続いた。
続いて、今一番学びたい言語を教えてもらったところ、「Python」(26.6%)がトップに。「文法が分かりやすくプログラミング初心者でも学びやすい点に加え、AIや機械学習でよく使われるため、近年は特に高い人気を誇っている」と同社はコメントしている。続く2位は、2010年に登場した「Rust」(16.3%)。「安全性、速度、並行処理に優れた言語で、近年急速に人気を伸ばしている」(同社)。
一方、paizaに掲載されている求人で企業が求める開発言語の経験は、「JavaScript」(11.9%)、「Java」(11.3%)、「PHP」(11.0%)が上位という。「JavaScriptはフロントエンド開発で広く採用されているほか、一部サーバサイドでも利用されるなど企業側ニーズの高い言語である一方で、ITエンジニアから人気の高いPythonは求人数では5位にとどまるなど、ITエンジニアに人気のある言語と、企業が求める言語に乖離があることがわかった」と同社は分析している。
開発言語別にpaizaの求人に記載されている提示年収の平均を算出すると、平均年収1位となったのは「Scala」で632万円。以下「TypeScript」(616万円)、「Go言語」(612万円)、「Kotlin」(600万円)と続き、比較的新しい言語が上位を占めた。