メイテックは3月24日、「専門分野以外の知識、技術習得」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は2月1日~3月1日、20〜59歳のエンジニア800名(各年代200名ずつ)を対象にインターネットで行われた。

  • 業務上で自身の専門分野以外の知識・経験が必要になった分野(職種別)

    業務上で自身の専門分野以外の知識・経験が必要になった分野(職種別)

同調査では、エンジニアを4つの職種別に調査を実施。調査対象者は、「IT・制御・ソフトウェア系エンジニア」「製造系エンジニア(電気・電子系)」「製造系エンジニア(機械系)」「素材・化学系エンジニア」の4種別に各200名となっている。

はじめに、「業務上で自身の専門分野以外の知識・経験が必要になったことはありますか?」と質問したところ、78.5%が「ある」と回答。どんな分野の知識や経験が必要になったかを聞くと、「電気・電子」(38.5%)や「機械」(38.2%)と回答した人が多く、次いで「化学」「ソフトウェア」(ともに27.2%)が同率で続いた。

この結果を職種別に集計すると、「IT・制御・ソフトウェア系エンジニア」で必要になったことがある知識として最も多く挙がったのは、「ハードウェア」(31.4%)。同様に、「製造系エンジニア(電気・電子系)」では、「機械」(39.0%)、「製造系エンジニア(機械系)」の場合では「電気・電子」(43.8%)、「素材・化学系エンジニア」では「機械」(33.7%)が最多だった。

  • これから先の時代、エンジニアには複数分野の専門知識が必要になると思いますか?/自身の専門分野以外の専門知識を学んでみたいか

    これから先の時代、エンジニアには複数分野の専門知識が必要になると思いますか?/自身の専門分野以外の専門知識を学んでみたいか

「これから先の時代、エンジニアには複数分野の専門知識が必要になると思いますか?」と尋ねたところ、77.4%が「そう思う」と回答。また、59.9%のエンジニアが、「自身の専門分野以外の専門知識を学んでみたい」と回答した。

そこで、今後学びたい分野を聞いたところ、「ソフトウェア」(39.0%)、「電気・電子」(36.7%)、「情報処理」(33.2%)が上位に。職種別にみると、「IT・制御・ソフトウェア系エンジニア」では「ハードウェア」(41.6%)、「製造系エンジニア(電気・電子系)」は「ソフトウェア」(48.3%)、「製造系エンジニア(機械系)」では「電気・電子」(49.5%)、「素材・化学系エンジニア」は「情報処理」(45.0%)がそれぞれ最多回答となった。

今後学びたい分野について選択した理由を聞いたところ、「ソフトウェア」「情報処理」を選択したエンジニアは「DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進」や「IT人材の需要増」、「将来性」を理由にあげる傾向に。「機械」を選択したエンジニアは「業務上必要になる」といった回答が多く見られた。

最後に、複数分野の知識を得るために現在行っている取り組みについて聞いたところ、最も多かったのは「書籍・参考書・情報誌」など読書から知識を得ることで、次いで「ネットなどで情報収集」という結果に。また、「セミナー・研修」など講習を受けているエンジニアや、「オンライン学習・通信教育」などを利用して学習しているエンジニアも見られた。