「仮面ライダー」生誕50周年を記念して、「仮面ライダーW(ダブル)」のその後を描く漫画作品『風都探偵』(週刊ビッグコミックスピリッツ)のシリーズアニメ化が決定した。2022年夏の配信を予定している。

『仮面ライダーW』は、桐山漣(左翔太郎役)、菅田将暉(フィリップ役)がW主演した2009年放送の、平成仮面ライダーシリーズ第11作目。ハードボイルドな探偵バディドラマで、高いドラマ性やスタイリッシュなアクションなどで好評を博し、シリーズの中でも人気の高い作品の一つとなっている。

そして、『仮面ライダーW』の正統続編である「風都探偵」は、青年マンガ誌連載作品として始めるという意向のもとにタイトルにはあえて『仮面ライダーW』を入れず、特撮ファン以外も巻き込む大人のストーリーが展開されている。"バディ探偵"左翔太郎とフィリップとおなじみのメンバーに加え、謎の美女「ときめ」が加わり、風の街「風都」で巻き起こる新たな怪事件に立ち向かう仮面ライダーWの活躍が描かれる。脚本を『仮面ライダーW』の三条陸氏、監修を東映の塚田英明プロデューサー、クリーチャーデザインを寺田克也氏、漫画を佐藤まさき氏が手がけ、発行累計部数は10巻までで185万部を記録している。

「風都探偵」あらすじ

翔太郎とフィリップにより風都は守られたはずだった。
しかし街の裏側では未だ怪現象が多発している。
そんな二人の前に姿を現した 謎の美女・ときめ。
そして新たなる邪悪な影。
今、仮面ライダーWの新たな戦いが幕を開ける――

総合プロデューサー・塚田英明コメント

ある原作が違うメディアになった時、「こうじゃないんだけどなあ」と不満に思うことありませんか?「主人公はこんなこと言わない」「なんかテンポが悪い」「知っている説明をクドくしないで」等々。でも、そんなストレスが一切無かったのが、実写ドラマ『仮面ライダーW』がマンガ『風都探偵』になった時でした。

マンガ『風都探偵』は、「『W』のその先の物語」を描いた正統続編。そもそも「内容」が新しいから刺激的なのですが、それプラス「技術」の面もあるのです。僕も監修していて驚いたのですが、原作の三条陸センセイはなんと「ドラマの『W』を観ているのと同じ感覚で読める」ことを計算してマンガを設計しているのです!

その考えのベースには三条さんの「ファンの気持ちを常に想定した視点」があります。だから読者の皆さんは驚くほどストレスフリーに風都の新たな物語を享受出来たのです。

風都の物語は、ついに「アニメ」という新形態を現します。挿入歌「Cyclone Effect」の歌詞になぞらえるならば、「きっと強くなれる 次のステージへ風が連れていくよ」という節目です。今回集結していただいた優秀なアニメクリエイター陣が、ここで言う「風」。前述の「ファンの気持ちを常に想定した視点」を心掛け、必ずや“満足”へお連れします!
アニメ『風都探偵』――仮面ライダーWの次のステージにご期待ください!

(C)石森プロ・東映 「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)