キリンビールは、リニューアルした「麒麟特製レモンサワー」のつくり方を紹介する「新! 麒麟特製レモンサワー"麒麟特製のつくり方"体験会」を3月30日に開催。イベントには同商品の新CMに出演する内村光良さんが登壇し、実際にレモンサワー作りを体験した。

煮込んで、すりおろして、レモンづくしの「麒麟特製レモンサワー」

2020年にリニューアル発売してから、年間販売数が前年比約4倍(※)になったというキリンビールの「麒麟特製レモンサワー」。今年1月、さらにおいしさに磨きをかけ再びリニューアルされた。(※出荷実績 2019年/2020年4-12月比較 販売容量)

キリンのビールやチューハイの味の開発に携わる、同社マスターブリュワーの田山智広氏によると、「麒麟特製レモンサワー」の美味しさは3つのポイントがあるという。

  • 左・キリンビール マスターブリュワーの田山智広氏、右・レモンサワーにはレモンの輪切りを入れて飲むという内村光良さん

ポイントのひとつめは、果実を12時間煮込んでうまみを凝縮させた麒麟特製の「うまみエキス」、2つめはレモンをまるごとすりおろして低温熟成させた「レモンエキス」、3つめは味わいの異なる「追いレモン果汁」だという。この話を聞いた内村さんは「レモンづくしですね! 皮まで使っているのは新しいですし、12時間なんてラーメン屋さんでも煮込まないですよ」と驚いた様子。

キリンのビール造りがヒントに「コクのあるレモンサワー」

今回の発表会で内村さんは、レモンを煮込む「うまみエキス」とまるごとすりおろす「レモンエキス」づくりを体験した。「内村さん、12時間煮込みましょう」と言う田山氏の冗談に、「無理です!」と突っ込みを入れるシーンも。

「キリンビールは130年近くビールをつくっていますが、今回コクのあるレモンサワーにしたいと考える際、ビールづくりの"煮込み"や"熟成"といった工程を参考にしました。『うまみエキス』も、長時間煮込むことで旨味が凝縮されたエキスをベースにしたら美味しいのでは? と思ったんです」と田山氏。温度や時間、様々な果実の組み合わせを試行錯誤して、複雑で厚みのある味わいになるようこだわったという。

自宅で飲むときは、グラスを冷凍庫でキンキンに冷やして、レモンを添えて飲むという内村さん。実際にレモンを煮込む過程を体験しながら「僕はレモンの果肉まで食べきっちゃいますが、煮込むという発想は初めてです」と語る。

おろし金でレモンをすりおろす「レモンエキス」づくりの体験では、会場内にレモンの爽やかな香りが広がった。「結構手間暇かかりますね」という内村さんに、「レモンの皮には苦みや香りなど美味しさに寄与する成分がたくさん含まれていて、これを抽出することでチューハイの味わいが引き立ちます。またフレッシュな状態をキープするため、低い温度でじっくりとり熟成させることもポイントです」と田山氏は解説した。

シンプルなレモンサワーに「うまみエキス」と「レモンエキス」を加え、リニューアル後の「麒麟特製レモンサワー」を再現した一杯を味わう内村さん。「抜群にうまい! 柑橘系の香りと酔いたくなる感じ、これから暖かくなる季節に良いですね。このあと『イッテQ』の2本撮りがあるけど大丈夫かな(笑)」と笑顔で締めた。