えちごトキめき鉄道の代表取締役社長、鳥塚亮氏が自身のブログにて、石川県のJR松任工場で「クハ455-701」を受領したことを明らかにした。先に譲渡を受けた413系3両編成に続き、えちごトキめき鉄道の観光用列車は4両となる。

  • 移管前の旧北陸本線で活躍した頃の413系(2014年撮影)。先頭の車両は「クハ455-701」

413系は国鉄時代末期、交直流急行形電車(455系・475系など)を改造し、輸送力改善用として導入された車両。「クハ455-701」は「製造当初からの車体に運転台を取り付ける改造工事を行ってJRに引き渡された車両」とのことで、国鉄急行列車の雰囲気を残した貴重な車両とされる。

えちごトキめき鉄道では、新たに観光用の急行列車に使用するため、金沢地区のJR線で運用を終了した413系の譲渡を受けた。最初に受領した3両のうちの1両「クハ412-6」を今回導入した「クハ455-701」に取り換え、土休日を中心に3両編成の観光列車として運転される。取り換えた「クハ412-6」は、直江津駅構内にオープンする「D51レールパーク」での展示を予定している。

  • 北陸新幹線開業後、塗装変更前の413系(2015年撮影)。先頭の車両は「クハ412-6」

  • 455系・475系などの交直流急行形電車で採用されていた国鉄急行色(2013年撮影)

現在、往年の国鉄急行列車を再現すべく、松任工場で当時の塗装に塗り替えているという。作業が順調に進めば、4月上旬から中旬にかけて4両が直江津に到着し、5月中に運転開始予定とのこと。