お笑いコンビ・マヂカルラブリーが、8日に放送されたテレビ朝日系バラエティ番組『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(毎週月曜24:15~)で先生役を務め、『M-1グランプリ』について語った。
マヂカルラブリーは、コンビ結成翌年の『M-1グランプリ2008』で準決勝進出を果たすも『M-1グランプリ』は2010年でいったん終了。漫才で売れるまでモノマネや特技をきっかけにテレビに出たくないとトガっていた2人は、オーディションのオファーも無視。「1カ月に2回しか仕事がない」「後輩がどんどん売れていく」という苦しい状況ながらも、とにかく面白いネタを作りたいとの一心で、本当に自分たちのやりたいことを詰め込んだネタ作りに没頭する。
そして復活した『M-1グランプリ』で2017年、初の決勝進出が決定。野田クリスタルは憧れの松本人志との初対面に「本当にこの方は存在するんだ」と震えながら本番に乗り込んだものの、結果は最下位。松本からは低い点数をつけられ、上沼恵美子からは「よう決勝に残れたな」と苦言を呈されてしまう。絶望した野田は村上に「もう漫才できないけど、どうする?」と吐露。
漫才を諦めてコントだけをやっていくか悩んでいた2人だが、そのとき千鳥の「変えるな、変えるな。そのままやれ」という言葉に背中を押されたと明かす。千鳥はマヂカルラブリー同様吉本の養成所・NSC出身者ではなく、『M-1グランプリ』決勝で最下位も2度取っている。野田は「深刻なトーンではなく軽いノリでね」「すごく僕たちの心に入ってきました」と振り返り、村上も「めちゃくちゃ気持ちを分かってくれる方だった」と感謝した。
千鳥に励まされた2人はネタ作りに邁進し、『R-1ぐらんぷり2020』で野田が優勝、そして3年ぶりの『M-1グランプリ2020』決勝へ。野田は優勝以外に「上沼を笑わせること」「大好きな松本に認めてもらうこと」この2つの目標を胸に挑む。しかし優勝はしたものの、上沼と松本はおいですこがに投票するという結末に、野田は「ほんと、こういう人生なんですよね」と苦笑いを浮かべる。
これらの経験から、自身を“松本人志の生まれ変わり”だと自負して芸人を志した野田は「天才だと信じて生きていくことはとても孤独であり、結果を出し続けるしかない茨の道」という教訓を伝え、かつて、お笑いを追求する芸人たちが集まる「地下ライブ」で共に切磋琢磨していたアルコ&ピースの平子祐希は「野田は奇人としての天才。村上はそれを説明する天才。このコンビじゃないとチャンピオンは無理だったんじゃないか」と2人の軌跡を評した。
同番組は、毎週放送直後の24時45分から『ABEMA』で完全版を配信中。