元サッカー日本代表でタレントの前園真聖が、25年前に放送されたCM「いじめ、カッコ悪い。」(公共広告機構/現 ACジャパン)を再現したJリーグ・誹謗中傷防止啓発映像「ネットいじめ、カッコ悪い。」に出演する。映像は4日からJリーグ公式YouTubeチャンネルで公開され、以降は今シーズンのJリーグ全試合会場の大型ビジョンでも流れる予定。
「いじめ」「サッカー」「啓発CM」のテーマから連想される人物として、25年前に「いじめ、カッコ悪い。」で話題を呼んだ前園を起用。遠くで歓声が聞こえるスタジアムの通路に立ち、真剣な表情でカメラを見つめながら思いを伝える。
「別に型にはまることないし、カッコつけたっていいと思う。オレもそうだった。でもオレ、いじめなんてしたことなかったよな。だって恥ずかしいだろ、誰か泣かしたり。いじめは最低だよ。カッコ悪いよ」と呼びかけてから25年。前園は、「いじめ、カッコ悪い。25年前、そう言った。あれから25年、今もいじめはなくならない」と現状を憂いながらも、「SNSでの誹謗中傷、ヘイト、人種差別。匿名で見えないところから誰かを叩いたり、誰かを泣かせたり。何度でも言う。ネットいじめはサイテーだよ。カッコ悪いよ」と再び語りかける。
当時の映像を見返して撮影に臨んだ前園は、「非常に責任感のあるというか緊張感のある中で楽しくやらせていただきました」と終えて一安心。「『いじめ、カッコ悪い』と言っていましたが、僕がカッコ悪かったですね、今見ると(笑)。あんな感じでよくやっていたなって思いました(笑)。もう少し紳士的に……あの時の自分に言い聞かせてやりたいですけど」と反省しつつ、「ただあのCMが今も時々話題に上がったり、いじられたりすることもあるんですけど、あの経験をさせてもらったおかげで、また今回こういう話をいただけたので、非常に良い経験だなと思っています」とオファーに感謝した。
また、25年前との自身の変化については「年齢を積み重ねて僕自身も人生の中でいろんな失敗やいろんな経験をしたので、当然考え方も変わっていますし、自分が今の立場になってスポーツだけでなく、いろんなメディアの中で発言する上で、昔より今の方が責任感を感じますし自分の言葉一つで周りの環境も変わってくると思うので、責任感は昔もあったつもりですが、今はよりそれを感じています」と明かす一方、「サッカーが好きだってことは変わってないですかね」と変わることのないサッカー愛も実感していた。