小学生の子どもを持つ親にとって、中学受験をさせるか否か、というのは大きな決断を迫られる場面かもしれない。受験を決意したらしたで、今度はいかに合格までたどり着くかを思案することになる。
それでは、子どもが中学受験をしたことがある親はいつ意識し始め、一体どんなやり方で様々な困難を乗り越えてきたのだろう。今回はマイナビニュース男女会員289人に、「子どもの中学受験を意識し始めたのはいつか?」などを聞いてみた。
Q.お子さんは中学受験をしたことはありますか?(今年度の受験も含みます)
「ある」(39.8%)
「ない」(60.2%)
Q.お子さんに中学受験をさせようと思った理由を教えてください(複数選択可)
1位「より良い環境で教育を受けさせたいから」(48.7%)
2位「子どもが受験を希望したから」(40.0%)
3位「大学受験を見据えた勉強をさせたいから」(32.2%)
4位「やりたいこと、または行きたい学校があるから」(31.3%)
5位「地元の公立校に通わせたくないから」(26.1%)
6位「自分または配偶者が中学受験を経験したから」(18.3%)
7位「周囲で中学受験をする人が多いから」(16.5%)
8位「特になし」(3.5%)
Q.お子さんの中学受験を意識し始めたのはいつ頃からですか?
1位「小学5年生」(36.5%)
2位「小学4年生」(31.3%)
3位「小学6年生」(18.3%)
4位「小学1~3年生」(7.8%)
5位「未就学児」(3.5%)
6位「妊娠中またはそれ以前」(2.6%)
Q.中学受験に関する情報をどのように得ていましたか?(複数選択可)
1位「塾や家庭教師、学校」(73.9%)
2位「インターネット」(53.0%)
3位「周囲の人」(40.9%)
4位「書籍」(29.6%)
5位「テレビ」(16.5%)
6位「特になし」(7.0%)
Q.中学受験のための学習はどのように行っていましたか?(複数選択可)
1位「塾」(83.5%)
2位「家庭学習」(42.6%)
3位「家庭教師」(20.9%)
4位「その他」(0.9%)
Q.いつ頃から塾や家庭教師を利用していましたか?(どちらも利用していた方は時期が早い方をお答えください)
1位「小学5年生」(32.2%)
2位「小学6年生」(25.4%)
3位「小学4年生」(20.3%)
3位「小学1~3年生」(20.3%)
5位「それ以前」(1.7%)
Q.中学受験のための費用や合格後の教育費はどのように準備していましたか?(複数選択可)
1位「普通預金」(53.1%)
2位「学資保険」(39.6%)
2位「定期預金」(39.6%)
4位「財形貯蓄」(19.8%)
5位「親族からの贈与」(13.5%)
6位「特に準備していない」(12.5%)
7位「投資信託」(8.3%)
■総評
子どもに中学受験をさせようと思った理由を聞いたところ、1位は5割近い支持を集めた「より良い環境で教育を受けさせたいから」(48.7%)となった。以下、2位「子どもが受験を希望したから」(40.0%)、3位「大学受験を見据えた勉強をさせたいから」(32.2%)、4位「やりたいこと、または行きたい学校があるから」(31.3%)、5位「地元の公立校に通わせたくないから」(26.1%)と続く。やはり中学受験は子どもの将来を見据えて、より良い教育や環境を授けたいとい親心がベースとなっているようだ。
子どもの中学受験を意識し始めたのはいつ頃かを聞くと、1位は「小学5年生」(36.5%)、2位は「小学4年生」(31.3%)となり、7割近くの家庭が「小学5年生」までには意識し始めていることがわかる。以下は3位「小学6年生」(18.3%)、4位「小学1~3年生」(7.8%)、5位「未就学児」(3.5%)、6位「妊娠中またはそれ以前」(2.6%)と続き、子どもが幼い頃からすでに受験を意識している人たちも一定数いることが確認できた。
次に、中学受験に関する情報をどのように得ていたかを調べた。1位は「塾や家庭教師、学校」(73.9%)で、これは納得の結果だろう。2位には「インターネット」(53.0%)がランクインしており、半数以上の人がネットからも情報収集していることがわかった。また、3位「周囲の人」(40.9%)や4位「書籍」(29.6%)から情報を得ている人も少なからずおり、これらの"アナログ"的な情報源も未だ健在であることがうかがえる。
続けて、中学受験のための学習方法については、1位は8割以上が答えた「塾」(83.5%)となり、その存在感は圧倒的だ。2位「家庭学習」(42.6%)、3位「家庭教師」(20.9%)と続くが、4割以上が「家庭学習」を重視している実態もわかり、それも興味深い。
塾や家庭教師を利用しはじめた時期については、ここでも1位は「小学5年生」(32.2%)となった。以下、2位「小学6年生」(25.4%)、3位「小学4年生」「小学1~3年生」(各20.3%)、5位「それ以前」(1.7%)と続く。子どもの中学受験を意識し始めた時期と比べると、実際の始動は若干遅れ気味であるようだ。
中学受験のための費用や合格後の教育費の準備方法で最も多かったのは、「普通預金」(53.1%)。過半数の家庭ではある種"自然体"で構えていることがわかる。2位「学資保険」「定期預金」(各39.6%)、4位「財形貯蓄」(19.8%)は、子どもの教育資金として備えている意味合いが強いだろうか。また、5位「親族からの贈与」(13.5%)や6位「特に準備していない」(12.5%)など自らは積極的には動いていない人もいた。
中学受験は、子ども自身の努力ばかりでなく、それをサポートする親や周囲の気遣いもまた大きなウェイトを占めている。今回は、そんな中学受験の実情がうかがえる調査結果となった。
調査時期: 2021年2月9日
調査対象: 子どもがいるマイナビニュース男女会員
調査数: 289人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真と本文は関係ありません