俳優の吉田羊と國村隼がW主演を務める、テレビ東京系4月クールの新ドラマ24枠『生きるとか死ぬとか父親とか』(4月9日スタート 毎週金曜24:12〜)のキャストが26日、明らかになった。

吉田羊

吉田羊

同作はラジオパーソナリティー・コラムニスト・作詞家と多彩な顔を持ち、女性からの圧倒的な支持を集める”独身のカリスマ“ことジェーン・スーが、自身の家族の出来事と思い出を描いたリアルストーリーの実写化作。主人公・蒲原トキコ(吉田)は20年前に母を亡くし、今では父の蒲原哲也(國村)がたった一人の肉親。愛嬌はあるが破天荒な70代の父と独身で勝気な40半ばの娘はひとたび顔を合わせればギクシャクし一度は絶縁寸前までいった2人だが、今では時々外食しながら話をする関係になっている。そんなある日、トキコは父についてのエッセイを連載することになり、ネタ集めのため父に会うたびいろいろな家族の思い出を聞く。

今回明らかになったのは、主人公・蒲原トキコがパーソナリティを務めるラジオ番組『トッキーとヒトトキ』の番組制作メンバー。原作のジェーン・スー自身のラジオ番組でも不動の人気を誇る「お悩み相談コーナー」をドラマ内で完全再現しており、ユニークなキャストが集結した。

番組進行の要であるディレクター・中崎役には、ファンクバンド・SCOOBIE DOのドラムを担当し、メジャーリーグ中継にて解説者としても活動しているなどマルチに才能を発揮するオカモト”MOBY”タクヤ、話の作り手である構成作家・近田役には、お笑い芸人・トンツカタンのツッコミ担当で自身のラジオ番組『聞くトンツカタン』のパーソナリティを務める森本晋太郎、音楽やBGMを繋ぎ番組をサポートする音響担当・遠山役には、お笑い芸人としてだけでなくコラムや4コマ漫画など連載企画も持つヒコロヒーが決定した。

さらに、人気アーティスト・Creepy NutsのDJ松永が、雑誌編集者・今西役として出演する。登場はドラマの後半だが、主人公・トキコの担当編集者として物語の鍵を握る人物となる。

オカモト”MOBY”タクヤ(SCOOBIE DO) コメント

何より、プロデューサーの佐久間宣行さん、祖父江里奈さんが、ボクのことを知っていたことに驚きました。
子どもの頃からラジオが大好きで、またコミュニティFMですが自分の番組を10年間続けている自分にとって、何だかとんでもないご褒美を頂いてしまったような心持ちです。
原作には無い、けれども絶対に欠かすことの出来ない「ラジオ番組」を軸に、このドラマは展開していきます。
台本を読んで、本当にこんなラジオ番組が聴けたら良いな、そしてチャンスがあるならボクもこの番組に関わってみたいな!と思いました。実際にジェーン・スーさんが出演されている番組は選曲も最高なので、撮影時にはストーリーに沿った架空のオンエア曲を、毎回勝手に準備していました。次第にトッキーさん(=吉田羊さん)に「次の曲、何〜?」と聞かれるようになりましたよね……!
2021年4月から3カ月間は、フライデーナイトにテレビでラジオを楽しめるという、滅多にない贅沢な40分が味わえますよ! そしてヒコロヒーさん、森本晋太郎さんとの3人による、ラジオ番組『トッキーとヒトトキ』制作チームの奮闘っぷりにも是非ご注目下さい!

森本晋太郎(トンツカタン) コメント

まさか僕にドラマのお仕事が来るなんてというのが率直な感想でした。
クランクイン前に喫茶店で台本を読みながらセリフを覚えるという憧れのやつをやらせていただきました。
店員さんが前を通るたび、ちょっとだけ台本の表紙が見えるようにしちゃいました。
どんなお悩みにもユーモラスに寄り添い、その人のためを想った説得力のある言葉を紡いでいくトッキーさんは痛快そのもの。それを通じて視聴者のみなさんが普段向き合ってこなかった物事に対して立ち止まって考えるきっかけを与えてくれるような、そんな台本だなと思いました。 人間の不器用さ、カッコ悪さから目を背けずに包み込んでくれるトッキーさんの姿は先のわからない現代社会に生きる我々の心の拠り所になると思います。
見たあとに胸がじんわりと暖かくなる作品ですのでぜひご覧ください!

ヒコロヒー コメント

「私? 私宛? ほんま? 手違いでは?」と何度も確認し、それでも私宛だと聞いて(ハッハーン、ドッキリやな)と勝手に名探偵づらしていました。
ドッキリでも何でもないと知ってからは一気に恐縮な思いでしたが、映像の現場でのものづくりを学ばせて頂ける貴重な機会だと思い、精一杯に努めさせて頂こうと思いました。
原作の、そしてスーさん自身の大きな魅力でもある「思いを言語化する」部分が丁寧にかろやかに描かれていて、笑えるしグッとくるしで、また『ドラマ24』がすごいものを作りだしているなあと興奮しました。
また、登場人物たちのキャラクターが一面的ではなく二面や三面にも描かれていて、人間というものの複雑さをさまざまに立体的に感じられる素敵な脚本でした。
はっとさせられたり、心がふっと軽くなるような台詞の数々を、素敵な俳優さんたちがチャーミングに情熱的に時にユーモラスに演じられていて、ちぐはぐに生きる瞬間があってもよいのだと安心するような作品だと思います。

DJ松永(Creepy Nuts) コメント

オファーを頂いた時、きっとセリフは一言二言だろうと思ってましたが、まさかあんなにしっかり役を与えてくださっていたとは思いませんでした。
色々ご迷惑をお掛けしつつも、撮影をご一緒した方や、スタッフさんに助けられながら、やらせて頂きました!
皆さん是非ご覧になってください〜!

(C)「生きるとか死ぬとか父親とか」製作委員会