遠藤憲一さんと富司純子さんの言葉

――瀧本さんがこれまで誰かからもらった言葉に励まされたり、後からその意味に気づかされたりした経験はありますか?

以前、NHKの朝ドラで遠藤憲一さんと富司純子さんとご一緒した際に「美織はそのままで変わらないでいいからね」って言っていただいたんですが、その言葉の深さをいま改めて噛み締めています。年齢を重ねるうちに、自分が本当は何を好きで、どんなことに幸せを感じるか、自分主体で考えることを後回しにしがちというか、私自身、あまりちゃんと見ようとしてこなかった気がするんです。でも、このドラマの菜々子さんみたいに、自分のことが分かったら、まわりの人のことももっとよく見えるようになる気がしているので、自分を確立して強くなっていきたいなぁと思っています。

――今後はどんな役に挑戦していきたいですか?

スパイモノとかアクションとかも好きなのでぜひやってみたいです。短期間で何かしらの技術を習得しなければいけない役がきたとしても、何でもやりきれる自信はあります。これまでダンスや楽器の演奏など、いろいろなことに挑戦してきたおかげで、お芝居においても瞬発力が鍛えられたというか、コツを掴むのは割と得意なような気がしているんです。

――これから瀧本さんのいろいろな顔を拝見したいです。では最後に、ドラマを楽しみにしている方たちに、メッセージをお願いします!

WOWOWさんのドラマは良い意味で「我が道を行く」、独自の世界観を確立して作られているので、今までにない発見があってすごく刺激になりますし、新しいものの見方が身に付けられるような気がします。今回のドラマは会話劇がメインではあるのですが、菜々子の心の声がインパクトのある切り口で映し出されていくので、キャッチーでポップな世界観のドラマに仕上がっているんじゃないかなと思います。個性豊かな人たちと向き合い、菜々子さんがどう変わっていくのか、ぜひ注目してもらえたらと思います。人と出会うことが当たり前ではなくなっているいまだからこそ、誰かと会って話すことの素晴らしさが伝わったら嬉しいです。