新型コロナウイルス感染症が流行中ですので、免疫強化をして、健康的な体づくりを目指すことが大切です。まだまだ寒い時期が続きますが、2月ごろからスギ花粉も飛散し始め、花粉症の方にとってもつらい時期になっています。花粉症対策にも免疫力を高めることは有効です。今回は、免疫機能を保ち、花粉症対策にもおすすめのレシピをご紹介しましょう。

花粉症にも免疫力アップを!

アレルギー性鼻炎の原因となるアレルゲンは、日常の生活の中にいろいろなものがあります。毎年春が近づいてくると、目が赤くなったり、鼻水、くしゃみなどが多くなるといった鼻の症状がでてきて、これが花粉によるアレルギー症状になります。その他には、のどや皮膚のかゆみ、せき、痰、下痢などの様々な症状が引き起こされています。

日本で最も多いといわれているのは、スギ花粉症です。いろいろな植物がありますが、花粉症患者の7割に上るといわれています。花粉症は遺伝的な要素も大きく、生まれつきアレルギー体質の人、食生活の乱れ、睡眠不足、運動不足、ストレスなどが重なると免疫バランスが崩れて、アレルギー反応を起こしやすいといわれていますので、生活習慣を整えることは症状を軽くするためにも有効と考えられます。

また、花粉症の予防や症状をやわらげるためには、免疫機能を保つ食生活がよいといわれています。

自分の生活習慣をチェック!

免疫には獲得免疫と自然免疫の2種類があります。獲得免疫は、病原体などの異物と接することで、体が記憶していく仕組みになっています。一方の自然免疫は、生まれながら備わっているもので病原体の種類に関わらず、すばやく攻撃して、感染を防ぐ仕組みのことで、病原体を食べるマクロファージやウイルスに感染した細胞を攻撃するナチュラルキラー細胞などが働いています。これらの免疫機能は、生活習慣の影響を受けるといわれています。自分の生活習慣をチェックしてみましょう。

①毎日朝食を食べている。
②1日平均7~8時間は眠っている。
③栄養バランスを考えて食事をしている。
④たばこは吸わない。
⑤運動や定期的なスポーツをしている。
⑥毎日そんなに多量なお酒は飲んでいない。(日本酒1合以下、ビール大瓶1本以下)
⑦労働時間は1日9時間以内にとどめている。
⑧自覚的なストレスはそんなに多くない。

上記の項目に当てはまるものが3つ以下であると、免疫細胞の活性が低くなっている可能性があります。喫煙習慣や運動不足、精神的なストレスがあるなど悪い生活習慣があると思う方は、一度生活習慣を見直してみましょう。

免疫強化にも! 長ネギを食べよう

長ネギは、加熱すると甘みととろみがでるのが特徴です。青い部分は、肉の臭み消しにも役立ち、白ねぎにはアリシンやビタミンC、葉酸などが含まれていて、栄養価も豊富な食材です。また、ネギには免疫力を高めるカロテンやビタミンC、抗菌、抗ウイルス作用のあるネギオールという成分も含まれています。葉の部分は、カロテンやビタミンCが豊富ですので、風邪予防にも作用します。また白い部分は、ビタミンCの他、ネギ特有の辛味成分である硫化アリルが豊富に含まれており、血行を良くして、体を温める作用もあります。体温が上がると、免疫力があがるといわれていますが、血流がよくなり、血液の中にある免疫に関係する白血球が体のすみずみまでめぐることで免疫力が発揮されることも理由の一つとしてあげられます。硫化アリルは、ビタミンB1と一緒に摂ると、吸収率が上がります。そのため、ビタミンB₁を豊富に含む豚肉と一緒に食べる料理はおすすめです。今回は豚肉といっしょに食べられるしゃぶしゃぶ料理をご紹介しましょう。

長ネギと豚肉のしゃぶしゃぶ
<材料>2人分
長ネギ             2本
豚もも肉薄切り(しゃぶしゃぶ用)300g
エリンギ            2本
豆腐              1丁
卵黄              2個
ぽん酢             適量
昆布              適量
酒               大さじ1

<作り方>
1:長ネギの白い部分は斜め薄切り、青い部分はみじん切りにして、冷水にさらし、水気を切っておく。エリンギは食べやすい大きさにさき、豆腐は一口大に切る。
2:鍋に水、昆布、酒を入れて煮立たせ、豚肉、長ネギの白い部分、エリンギ、豆腐を入れ、火が通るまで煮る。
3:ぽん酢に青ねぎと卵黄を入れたタレをつくり、2をつけていただく。

温かい鍋は、お野菜のかさも減り、長ネギがたっぷり食べられます。免疫力向上や血行促進などさまざまな効果が期待でき、ダイエット中にもおすすめのメニューです。しっかり食べながら、健康な体作りを目指しましょう。