LINEは2月4日、「スマホ決済サービス」に関する調査結果を発表した。調査は2020年12月21日~25日、日本全国のLINEユーザー56万620名を対象にスマートフォンWeb調査にて行われた。

  • マネー・決済系サービスの利用率

    マネー・決済系サービスの利用率

スマホ決済の利用率を調べたところ、51%と、昨年から10ポイント上昇。また、スマホ同士での「個人間送金サービス」も昨年から6%増の11%、「投資ができるアプリ」についても昨年から3%増の6%になるなど、全体的な利用率は高くはないものの、昨年から2倍という結果に。

スマホ決済を利用しはじめたきっかけを聞くと、「ポイントを貯めたいから」「キャンペーンをやっていたから」といったお得な情報がきっかけになったという意見が多くみられたほか、「スムーズに支払いができそうだから」「現金を (多めに) 持ち歩くのが嫌だったから」も上位にあがった。

  • スマホ決済の利用回数の変化

    スマホ決済の利用回数の変化

続いて、ふだんの店頭での支払い方法について聞いたところ、「現金払い派」は2年前の2018年(72%)から12ポイント減の59%。一方、「スマホ決済派」は2018年(13%)、昨年(38%)から大きく上昇し48%となった。

ふだんスマホ決済を利用する人に、昨年からスマホ決済の利用回数がどう変化したかを聞いたところ、7割が「非常に増えた/増えた」と回答。その割合は、年代が下がるほど高くなる傾向にあり、20~30代で4割を超える結果に。60代では「非常に増えた」は他の年代より少ないものの「増えた」の割合が約4割と多くなっていることがわかった。

スマホ決済の利用回数が増えた理由については、「ポイントが貯まるから」(50%)が最も多く、次いで「使えるお店が増えたから」(46%)、「スムーズに支払いができるから」「手もとに現金がなくても支払いができるから」(ともに39%)、「還元やクーポンなどお得なことがあるから」(37%)と続いた。

  • スマホ決済サービス選びで重視する点

    スマホ決済サービス選びで重視する点

スマホ決済サービスを選ぶ際に、どのようなことを重視しているのかを聞いたところ、全体のトップは「セキュリティがしっかりしていること」で、男性よりも女性の方が重視する傾向に。続いて「入金・チャージが簡単なこと」と回答する人が多い結果となった。

年代別にみると、20~30代では「たくさんのお店で使えること」「特典やポイントの還元率がいいこと」が1位、2位に。40代以上の年代では「セキュリティがしっかりしていること」が1位となり、50~60代では「入金・チャージが簡単なこと」が2位にランクインするなど、重視する点については、年代によって異なる結果となった。