「先見の明」はビジネスシーンで使われる機会が多い言葉ですが、間違った読み方や間違った漢字で覚えている人も見受けられます。ビジネスシーンで「先見の明」という言葉を活用するためにも、正しい意味と使い方を習得しておきましょう。

  • 「先見の明」はビジネスシーンでも日常会話でもよく使われるため意味を確実に覚えましょう

    「先見の明」はビジネスシーンでも日常会話でもよく使われるため意味を確実に覚えましょう

「先見の明」の意味と読み方

「先見の明」は「せんけんのめい」と読みます。「先見の明」とは、「ことが起こる前に、それを見抜く見識」という意味の言葉です。「将来を見据える力」とも言えます。

柊の花言葉は「先見の明」

トゲトゲの葉っぱが特徴的で、クリスマスの飾りにも使われている「柊(ひいらぎ)」の花言葉には、「先見の明」があります。

トゲがある葉はそのまま成長するわけではなく、別の形に変化していきます。この態様が「先のことを見通す見識」を連想させるため、「先見の明」が花言葉になったとされています。

「先見の明」の由来

「先見の明」の由来は中国の後漢書「楊彪(ようひょう)伝」だとされています。「楊彪伝」で伝えられる、楊彪という政治家が語った表現の中に「先見の明」があります。

金日テイという政治家は先見の明があり、自分の子どもが将来周囲に迷惑をかけることを見抜いて、自ら殺してしまいました。しかし楊彪にはその力がなかったため、楊彪の息子は曹操の手にかかって殺されることになったと語られています。

ビジネスシーンにおける「先見の明」の使い方

ビジネスシーンでは、仕事の成功や失敗などの結末に対する理由として使ったり、関係者のスキルとして使ったりします。

「突然の社会情勢の変化にも左右されず滞りなくプロジェクトが完了したのは、プロジェクトリーダーに先見の明があったからだ」といえば、リーダーの能力としても語られていますが、プロジェクトの成功理由としても述べられています。

シーンに合わせて正しく使えるようになりましょう。

「先見の明」の類語

「先見の明」の意味や使い方とあわせて類語を覚えることで、状況に応じた使い分けができるでしょう。

ここでは、類語の意味と使い方を解説します。正しく使えるようになって、ビジネスシーンに活かしましょう。

「先見性」の意味と使い方

「先見性」とは、将来どうなるかを見抜くことなどの意味があります。また、証券用語として使われることもあります。その際は「将来の材料を先取りし、折り込みながら推移すること」という意味になります。

「先を見通す」という意味で、「先見の明」の類語にあたります。「先見性がある指導者は優れている」のように使えるでしょう。

「予見」の意味と使い方

「予見(よけん)」は、「物事が起こる前に、そのことを見通すこと」という意味で使われます。ビジネスシーンでも使われることは少なくありません。

例文としては「そのトラブルについては予見できたのではないか」「リスクとして予見していたとおりのことが起きた」のように使われます。

「慧眼」の意味と使い方

「慧眼」は、「鋭く物事の本質を見抜く力」という意味の熟語です。「けいがん」と読み、「炯眼」と書くこともあります。

ビジネスシーンでも、相手の能力を認めたり褒めたりするシーンで使われるでしょう。「〇〇さんの慧眼には敬服いたします」や「〇〇さんの慧眼により、トラブルを避け成功に至りました」のように使ってみましょう。

「先見の明」の英語表現

「先見の明」の使い方を習得したら英語でも同様の表現ができるように、あわせて覚えましょう。英語では「foresight」が「先見の明」という表現にあたり、「foresighted」で「先見の明がある」という表現になります。

英文の表現としては、「She has foresight.(彼女には先見の明がある)」などがあります。英語表現を覚えて、ビジネスに活かしましょう。

「先見の明」を使う際の注意点

「先見の明」は誤用や読み方の間違いが多いため、使う際には注意が必要です。相手が間違えていても混乱しないように、正しい漢字や読み、意味を覚えておきましょう。

「先見の明」に関して多い読み違いが「先見」を「さきみ」と読んだり、「明」を「みょう」と読んだりする誤りです。また、「先見の目」、「先見の妙」などの漢字を使って表現している人も少なくありません。誤用せず、正しく使いましょう。

「先見の明」の意味や使い方を知ろう

「先見の明」は話し言葉でもビジネスシーンでも使う機会の多い言葉です。「先見の明」の意味を知らなかったり、間違った解釈をしていたりした人は、あらためて正しい意味と使い方を習得しましょう。また、漢字や読み方を間違えやすいため、使う際には注意が必要です。