「モラル」という言葉を聞いたことがあっても、詳細な意味を理解していない方もいるでしょう。意味や使い方について類語や対義語を交えて解説します。また、「マナー」との使い分けを覚えておくことでビジネスシーンにも活かせるでしょう。

  • 観葉植物の近くでパソコンに向かう男性

    「モラル」の意味を正しく理解しよう

「モラル」の意味

「モラル」は英語の「moral」から来る言葉で、道徳や倫理という意味があります。道徳とは、物事の善悪を判断する基準や、社会生活で守るべき基準という意味を持つ言葉です。守るべき行動規範などが守られていない状況において「モラルがない」のような使い方をします。

以下、実際にどのような言い回しがあるのか見ていきましょう。

モラルを守る

「モラルを守る」とは、道徳観や倫理観を持って行動することを意味しています。「モラルを守ることにより秩序が保たれる」、「モラルを守って生活することを子供たちに伝える」というように使えるでしょう。

モラルに欠ける

人道的に望ましくない行動やその様子に対して「モラルに欠ける」という言葉を使います。一般的によく使うフレーズで「モラルに欠ける発言は周囲を不快にさせる」、「あの言動はモラルに欠けている」のように使います。

情報モラル

「情報モラル」とは、情報社会において適切に活動するための倫理を意味する言葉です。ネット社会において他者を害することのないよう、また自らを危険から守るためにも身につけておくことが求められます。発信する情報に責任を持ち他者の権利を尊重する、また自らの個人情報を慎重に扱う心構えなどが大切です。

モラリスト

一般的にはフランスで人間の生き方を探求し、書き記した思想家のことを「モラリスト」と呼びます。実際の会話で使う場合は「道徳的な方」という意味合いで使われることが多いでしょう。

  • 机を囲んで話し合う3人

    「モラル」という言葉はさまざまなシーンで登場します

「モラル」の類語

「モラル」の類語には道徳、倫理、道義、徳行、善徳などがあります。

一般的には道徳や・倫理に言い換えられることが多いですが、道義や徳行も同じように、人として行うべき正しい判断や道という意味があります。使うシーンによって適切な言葉を選びましょう。

「モラル」の対義語

「モラル」の対義語にはカタカナ語の「インモラル」がありますが、他にも「不道徳」や「背徳」などがあります。インモラルはアンモラルと表されることもありますが、同じ意味を持ちます。いずれも道徳や倫理から外れた行為という意味です。

  • 紙を重ねて何かを記入する人

    言葉の意味を理解するには対義語の理解も必要です

「モラル」と「マナー」の違い

「マナー」とは態度や礼儀、礼儀作法という意味があります。客観的に使われるため、相手や状況によっても変わります。それに対して「モラル」は人生や社会に対する精神的態度で、主観的に使われます。

「モラル」は体験や憶測から来る基準のようなイメージですが、「マナー」は規則やルールという類になるため、使用する際には注意が必要です。

「モラル」の英語訳

モラルは英語で「moral」と表記され、名詞と形容詞の両方で使われます。

名詞では教訓や道徳を意味し、形容詞になると道徳上の・倫理的なという意味になります。普段会話に使われているmoralは、形容詞の意味で使われている場合が多いでしょう。

  • 地図が広げてあり上に複数の物が置いてある

    名詞と形容詞で使われています

ビジネスパーソンにおける「モラル」の持ち方

ビジネスシーンにおいてモラルに欠ける言動は、信頼感を失ったり、仕事自体がうまくいかなくなったりと、さまざまな弊害が出る可能性があります。

ビジネスパーソンとして会社のルールやマナーを把握し、責任感を持つことが重要です。また、モラルはルールや規則と違いこれといって決まりありません。自ら習得していくことが大切でしょう。上司や先輩の言動を参考に助言を素直に受け入れ、ビジネスパーソンとしてのモラルを身につけていきましょう。

  • 光が入る窓際で話をする人々

    モラルを持ってビジネスシーンをスムーズに進めていきましょう

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道徳や倫理という意味を持つ「モラル」は、使用するシチュエーションの多い言葉です。似た言葉として使われる「マナー」とは異なる意味を持つため、ビジネスシーンで使用する場合は特に注意が必要でしょう。

また、ビジネスシーンは「モラル」を問われる場面も多いため、自分の行動や言動に責任を持つ必要があります。「モラル」の正しい意味や使い方を理解して、日常生活やビジネスシーンに活かしましょう。