JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国、JR九州、JR北海道は6日、年末年始期間(12月25日から1月5日まで12日間)の利用状況について発表した。各社とも新型コロナウイルス感染症が再び拡大している影響もあり、新幹線の利用は前年比28~40%まで減少。JR東海、JR東日本、JR北海道では、降雪など悪天候の影響も利用率減少につながった。

  • 東海道新幹線N700S

JR東海では、新幹線・在来線ともに、12月30日から1月1日にかけて各地区で降積雪や強風の影響を受けたほか、新幹線では12月30日に山陽新幹線での車両点検および飛来物の影響で遅延や運休が生じた。それ以外の列車運行はおおむね順調に推移した。

年末年始期間間の利用状況は、新幹線が152万4,000人(前年比32%)、在来線特急列車が8万1,000人(前年比35%)で、新幹線・在来線合計で前年比32%。利用が多かった日は、下りは新幹線が12月29日、在来線が12月26日、上りは新幹線・在来線ともに1月3日だった。

JR西日本の年末年始期間の利用状況は、山陽新幹線が63万5,000人(前年比29%)、北陸新幹線が13万人(前年比35%)、在来線が27万9,000人(前年比29%)、合わせて104万4,000人(前年比30%)で、前年を大幅に下回った。利用のピーク日は、行き(下り)が12月26日で、山陽新幹線4万人、北陸新幹線9,000人、在来線1万6,000人の合計6万4,000人。帰り(上り)が1月3日で、山陽新幹線4万9,000人、北陸新幹線9,000人・在来線2万人の合計7万8,000人。

JR九州では年末年始期間中、新幹線・在来線の合計で約33万9,000人(前年比38.5%)の利用があった。九州新幹線博多~熊本間の利用状況は、下りが8万5,000人(前年比40%)、上りが8万1,000人(前年比38.9%)、合計16万6,000人(前年比39.5%)。利用の多かった日は、下りが12月25日、上りが1月3日。JR九州では、新型コロナウイルス感染症が再び拡大していることを受け、帰省を控える動きが広がったため、前年を大幅に下回る利用だったと説明している。

JR四国の利用状況は、瀬戸大橋線が11万2,200人(前年比34%)で前年より約21万9,900人下回り、主要3線区でも5万2,400人(前年比33%)で約10万8,700人下回った。瀬戸大橋線の利用のピークは、下りが12月26日の5,900人(前年比30%)、上りが1月4日の7,100人(前年比33%)だった。

■JR東日本・JR北海道、大雪等による運休が連日発生

JR東日本でも、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う帰省等移動の自粛により、期間中の利用が大きく減少。大雪の影響もあり、東北・信越地方の多数の線区で運休が発生した。年末年始期間の新幹線・特急列車の利用状況は173万1,000人(前年比33%)で、新幹線は下りが前年比34%、上りも前年比34%となった。

JR北海道では、年末年始期間中の新幹線がおおむね良好な運転状況だった一方、在来線は荒天により連日運休が発生。12月31日は特急「北斗」18本を含む107本の列車が運休している。北海道新幹線(新青森~新函館北斗間)の利用状況は2万1,900人(前年比28%)。在来線の主要線区は合計で8万5,400人(前年比31%)だった。