新型コロナウイルスの影響はドラマ撮影の現場にも及んでおり、特に人と人との距離が近くなるラブストーリーは、スタッフの苦労や努力も伺えたという。

「スタッフさんもすごく気をつけていて、小道具は当然毎回消毒。役者陣も本番以外はフェイスシールドをつけているので、リハーサルと本番では声の聞こえ方や光の当たり方が全然違うこともあったり、人との距離が近くなるラブシーンを撮影する前はPCR検査を受けていたりと、ドラマの現場はバラエティ以上に影響を受けていると感じました」

相手役の野村とは手をつなぐシーンもあるが、「変に意識しても仕事にならないのですが(笑)」と照れくさそうにしながら、「普段付き合っていない人と手をつなぐ機会ってないじゃないですか。貴重な経験だなと思いました。野村さんの手は温かかったので、そう伝えたら、『心が冷たいんで』と、野村さんらしい返事がかえってきました(笑)」と、微笑ましいエピソードを披露。

そんな今作の見どころについて、「日テレさんは『#リモラブ』もそうですけど、今の時代に沿ったドラマを作っている。私の友達のお姉さんも、マッチングアプリの出会いから結婚したそうなんです。このドラマも、現代のアプリならではの出会いや複雑な恋愛模様を描いていて、伏線の回収がすごく気持ちのいいドラマなので、最後まで楽しんでいただけたらと思います」と笑顔で呼びかけた。

■アナ出身女優の先輩・田中みな実は「別次元」

今後も、役者業については積極的に挑戦していきたいと前向きな姿勢を見せる鷲見。

「ドラマの撮影では新しい出会いもありましたし、すごく楽しかったので、挑戦したいと思っています。今回の仕事を通して、他のドラマの見方も変わりました。次の仕事の機会を頂いたときのために、これからも他の映画やドラマを見て、演技についても勉強したいと思いました」

アナウンサー出身で女優として活躍している人物と言えば田中みな実がいるが、「みな実さんはもう別次元の方で、尊敬もしていますし、すごい方だなと思います」。田中は“怪演”で話題となったが、自身は「悪女、悪い女、嫌な女を演じてみたいですね。バラエティ番組の再現VTRではやらせてもらうことはあるのですが、リアルな女性を演じてみたいです」とのことで、今後の活躍に期待が高まる。

●鷲見玲奈
1990年生まれ、岐阜県出身。首都大学東京を卒業後、13年にテレビ東京へ入社し、スポーツ番組などを担当。20年3月に同社を退社してフリーとなり、バラエティ番組などで活躍する。1月10日放送のラマ『アプリで恋する20の条件』(日本テレビ)でドラマ初出演を果たす。