さらなる続編への期待を抱きつつ、まずは新春スペシャルだ。みくりの妊娠が発覚し、2人はついに正式に結婚をすることになるが、入籍をめぐってひと悶着が。さらに、つわりで苦しむみくりを前に混乱する平匡は、「泣きたいのはこっち」と弱音を吐く始末。大切なプロジェクトを前に育休を取ることを決める平匡だったが、そんな窮地を支えてくれたのは昔の同僚である沼田(古田新太)たちだった。

一方、百合ちゃん(石田 ゆり子)も人生の大きな転機を迎えていた――。個性豊かな新キャラクターも登場し、それぞれの苦悩や葛藤を、ときには自分の力で立ち上がり、ときには手を取り合って解決していく。

連ドラからの時間の流れを表現するために意識したことを尋ねると、那須田氏は「住まい」をこだわった一つとして挙げた。

「連ドラのときは平匡が住んでいたマンションにみくりが一緒に住んでいる形で、引っ越しのところまで描いていたので、視聴者のみなさんも2人がどんなところに住むのかすごく興味があるところだと思う。連ドラのときもセットにはすごくこだわっていましたが、今回も楽しみの一つとして住まいはすごく大事にしました。以前、平匡が住んでいたところと似たような家具のセンスであったり、あのぬいぐるみは持ってきているんだなとか、そういうところを楽しんでいただきたい」

そして、「子供ができて家族が増えることになったみくりと平匡に何が起きるのか。それは、それぞれの家庭に通じるものだと思うので、結婚されていない方は、これから自分が経験するかもしれないことに2人はどんな風に向き合うのか楽しんでいただきたいですし、結婚されている方は、自分たちはこうだったなと思い出しながら楽しんでいただけたら。家庭で起きることを丁寧に描いているので、みなさんの日常や人生のヒントになればと思いますし、そこからご家庭で会話が生まれるといいなと思います」と、続編に込めた思いを語った。

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