2016年10月期に放送され一大ブームを起こしたTBS系ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の続編『逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類! 新春スペシャル!!』が、いよいよ本日2日(21:00~23:25)に放送される。連ドラ時に、ムズムズしてキュンキュンする「ムズキュン」というワードが生まれて盛り上がった『逃げ恥』。新作でも、形は変わるものも「ムズキュン」は変わらず『逃げ恥』の大事なテーマだと、那須田淳プロデューサーは語る。

  • 『逃げるは恥だが役に立つ』森山みくり役の新垣結衣(左)と津崎平匡役の星野源

みくりと平匡が“仕事”として契約結婚し、同じ屋根の下で暮らすうちに恋愛関係に発展していくストーリーが描かれた連ドラから4年。海野つなみ氏による原作の10巻と11巻をもとに、甘いだけではないリアルな結婚生活に悩んだり、苦しんだりしながらも、明るく2人らしく乗り越えていく姿を描く。舞台は2019年初夏から2020年初夏までの期間で、現在の状況もストーリーに。脚本は引き続き野木亜紀子氏が手掛けた。

那須田氏は、「ムズキュン」は決して、恋愛しているカップルだけのものではないと言う。「結婚するまでは、ムズキュンという言葉で表現されるようなムズムズする感情やキュンとくることはラブストーリーとしてわかりやすいですが、結婚してからも、家族という関係の中でムズキュンはいっぱいある。ムズムズすることもあれば、分かり合えてキュンとすることも。それは親子でも夫婦でもある」

そして、「形は変わっていっても、何歳になってもムズキュンはあり、そこに感動と面白さがある。家族になってもまた違うムズキュンが楽しめる、若い時代だけでなく、その後もいろんなムズキュンが楽しめるのが『逃げ恥』」と、「ムズキュン」は一生続くものだと説明し、「だから、ずっと描いていきたい」との思いを明かす。

連ドラ時から、原作の海野氏にも「2人に孫ができるまでドラマにしたい」と伝えているという那須田氏。「実現するかはわかりませんが、みくりと平匡がどういう風に家族と一緒に成長していくか、家族と一緒にどう変化していくか。『逃げ恥』は、身近なところで起こることと、その時代のいろんな考え方やムードで織りなすコメディであり、2人が年齢を重ねていっても面白く描けると思うので、海野さんにはずっと描いてほしい」と熱く語る。

新春スペシャルの放送後、みくりと平匡のその後が見たいという声が視聴者から上がるのは間違いない。那須田氏は「具体的にストーリーを紡いでいくときにどういうことが描けるか、何か練りあがっていったときにまたみんなで検討することだと思います。実現するかはわかりませんが、僕としてはできたらいいなと思っています」と語る。『逃げ恥』の一ファンとして、ぜひとも実現を期待したい。

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