フジテレビ親会社のフジ・メディア・ホールディングスの株主総会が25日、東京・有明アリーナで行われ、取締役の選任など5つの会社提案がすべて可決された。ダルトン・インベストメンツによる取締役12人選任の株主提案は否決された。
冒頭、金光修社長(退任)が「フジテレビジョンにおける一連の事案により、皆さまにご迷惑とご心配をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げます」と頭を下げて謝罪すると、株主からの「誠意が伝わらない!」という声が響いた。
その後、株主からは経営陣の責任を問う厳しい質問などが続き、約4時間半にわたり行われた(昨年は1時間50分)。
出席株主数3,364人で、昨年の162人から約20倍に。当日質問50人51件・動議4件で、昨年の14人20件・3件からこちらも大きく増加した。
ダルトン側は、議決権行使書やインターネットで事前に議決権を行使した後、株主が当日に株主総会に出席した場合、事前の議決権行使は無効となることから欠席。株主提案候補者としての出席や株主提案趣旨説明の機会をフジ・メディア・ホールディングス側に打診したが、認められなかったといい、「株主のみなさまの声が経営陣に届くことを願っています」と呼びかけていた。