今年の年末年始は帰省やおでかけもしづらく、静かに過ごす人も多いはず。おうちで過ごす年末年始を盛り上げてくれるのは、やはり食。食べるだけで幸せを呼ぶ、年末年始限定の開運お菓子・スイーツを紹介しよう。
フランス菓子で運試し! ドンク「ガレット・デ・ロワ」
近年、お正月にパン屋さんなどで見かけることが増えてきた「ガレット・デ・ロワ」は、“王様のお菓子”の意味をもつフランスのお菓子だ。本場フランスでは1月6日の公現節(キリスト教の祝日)にこのお菓子を食べる習慣がある。フェーヴと呼ばれる陶器の人形が中に1つ入っており、家族や友人と一緒に切り分けて食べたときに引き当てればラッキー。紙の王冠をかぶってその日一日王様(女王様)になることができ、よい一年になるといわれる。
神戸生まれの老舗ベーカリー、ドンクでは2020年12月27日から2021年1月15日まで全国の店舗にて「ガレット・デ・ロワ」を販売。ドンクがガレット・デ・ロワの製造・販売をスタートしたのは、1965年から。当時はまだヨーロッパとの往来は少ない時代だったが、同社の菓子職人が渡仏して技術と文化を学んだそうだ。
ドンクのガレット・デ・ロワは、くちどけのよいパイ生地と香り際立つアーモンドクリーム、そしてそれらが合わさったときの食感と風味のバランスが絶妙。表面には月桂樹の葉の模様が描かれ、直径約20cmの大きさだ。「新年のイベントとしてご家族と一緒にご自宅で楽しんでいただきたいです」(ドンク ブランド担当 伊藤瑠美さん)。
なおドンクのガレット・デ・ロワにはフェーヴのかわりにアーモンドが入っている(フェーヴは別添え)。子どもと一緒に食べるのも安心だ。
おみくじ付き! 亀田製菓「開運ハッピーターン」
1976年に誕生したロングセラースナック菓子、亀田製菓の「ハッピーターン」。2021年1月末まで限定バージョンの「80g 開運ハッピーターン」(以下「開運ハッピーターン」)を販売している。もともとハッピーターンは、「幸せ(ハッピー)がみんなに戻ってくる(ターン)」という縁起の良いネーミングなのでお正月にぴったり。
「開運ハッピーターン」は1袋に約20個入っており、うち約13個がおみくじが書かれた包装紙に包まれている。おみくじの詳細は手にとってみてのお楽しみだが、大吉や凶などではなく、仕事運や健康運などいくつかの項目に関連したメッセージが書かれている。
そして残り約7個は、開運“うめ”味。梅味を入れた理由は、梅は厳しい寒さを乗り越えて1~2月に他の花に先んじて咲くため、出世や開運の象徴とされ、縁起がよいから。すっきりとした梅の酸味とハッピーターンならではの甘じょっぱさが好相性で、一度食べればクセになるおいしさだ。
同社では2007年からこの時期に受験生を応援する商品を販売しており、梅味は2017年に登場。2020年は「開運ハッピーターン」と名称も新たにし、受験生の応援グッズになるだけでなく、家族や友人との新年のお祝いでも楽しめる商品として生まれ変わった。
「受験勉強の息抜きや、忘年会や帰省が難しくいつもと異なる年末年始のおうち時間を、すこしでもハッピーに過ごしていただけるようにと開発しました」(亀田製菓 経営企画部 藤崎舞子さん)。ちなみに入っていたら「超ラッキー! 」な包み紙もあるとか。
干支柄! ローソン「大きなもち食感モーモーロール」
ローソンでは2021年の干支である“うし”をモチーフにしたお正月らしさ満点のデザート「大きなもち食感モーモーロール」を販売。丑年にちなんで、うし柄をイメージした水玉模様になっており、透明なシールに描かれたうしのイラストも愛嬌たっぷりだ。
「北海道産生乳入りクリームと北海道産練乳入りのソースをもちもち食感の生地で巻いた、ミルク感が楽しめるロールケーキです。取り分けがしやすいよう、あらかじめカットしています」(ローソン ベーカリー・デザート部 シニアマーチャンダイザー 松本佳代子さん)
見るからにクリームがたっぷりで、リッチな気分を味わえそう。販売期間は2020年12月26日から1月3日まで。
純和風の味! サーティーワン「黒豆きんとんバニラ」
アメリカ発祥のサーティワン アイスクリームでは、2020年12月26日から期間限定で、純和風フレーバー「黒豆きんとんバニラ」を販売(なくなり次第終了)。今回が初登場となる日本オリジナルフレーバーだ。
おせちの定番である栗きんとん風味アイスクリームとバニラアイスクリームに、北海道産黒豆をトッピング。栗きんとん風味のリボン(ソース)も加えた純和風なフレーバーだ。栗きんとん風味アイスクリームは、栗とさつまいもを使い、しっとり甘い仕上がりで、リアルな栗きんとん風味の再現にこだわった。黒豆は冷凍状態でもやわらかさを楽しめる。
開発過程では、栗きんとん風味アイスクリームに合わせるアイスクリームとして、大納言あずき・黒豆あん・抹茶・チーズケーキアイスクリームなどさまざまな味が候補に挙がったという。また、中に入れる具材も、あずき・黒豆・栗・クッキー・コーンフレークなどを検討したが、「おせちをアイスクリームに」というコンセプトやおいしさなどから黒豆にしぼり、栗とさつまいもと黒豆の風味や見た目が引き立つバニラを合わせることにしたそうだ。
「黒豆は『まめに働き一年を健康に』、栗きんとんは『金運アップや商売繁盛』の意味が込められているとても縁起のよいフレーバーです。2021年がハッピーになるよう願いを込めて開発した自信作をぜひお召し上がりください」(サーティワン アイスクリーム PR担当 御園生久美さん)。金と黒でゴージャス感のある見た目もおめでたい雰囲気だ。
お腹も心も満たしてくれる期間限定の開運お菓子・スイーツ。おいしく食べて2021年の福を呼び込もう。
※価格は特記がない限り税込