家に籠ってパソコンと向き合うだけの日々が続いている。
新型コロナウイルスに侵された東京では、夜にきらめくオフィスビルの光もまばらになり、繁華街のネオンの光も早くに消え去っていく……。
「退屈だなぁ……」
そんな言葉がふと頭をよぎる。
気分転換のために時差出勤をしたところで、田園都市線の乗車率はほとんど変わらない。コロナ禍とはいえ"満員電車"という言葉がお似合いだ。
換気のために全開の車窓から入り込む風と騒音に苛立ちを覚える。web記事の編集者兼ライターとして会社勤めしている私は、三軒茶屋駅から徒歩10分くらいのところに住む丸の内OLだ。
「なにかリフレッシュする方法はないかな……」そんなことを考えながら出勤すると、上司から1本の取材をすすめられた。
「"ワーケーション"……? 」
なんでも最近流行っているテレワークのひとつのよう。「ワーク(労働)」と「バケーション(休暇)」が組み合わさった新しい働き方のひとつで、上司もつい先日ワーケーションをして、かなりリフレッシュして働けたとのこと。
そして今回、紹介してくれたワーケーションの舞台はなんと"沖縄"……! 日本のなかでも私が特に好きな観光地のひとつだ。なんでも、パラレルワーカーやテレワーカーに向けた定額宿泊サービスを提供する「HafH(ハフ)」が、沖縄のワーケーションツアーを開催するとのこと。
退屈な毎日に彩りを与えるべく、早速ワーケーションへの参加を申し込み、心を躍らせながらパッキングを進めた。
■1日目 オーシャンビューは優勝
ワーケーションツアー当日、成田空港発のLCCに乗り込んで沖縄へ。
オフライン再生用に保存していた『プラダを着た悪魔』を観ながら到着を待つ。イケてるキャリアウーマンにインスパイアされつつ仮眠をとれば、あっという間に沖縄へ到着。気分はアン・ハサウェイだ。
そして今回のワーケーションの舞台となるのは「ホテルアンテルーム 那覇」。こちらのホテルは"泊まれる現代美術館"と言われているそう。足を踏み入れた瞬間その意味を理解した。「これがホテルなの……? 」といった空間が広がっていた。
ロビーやホテルのいたるところにアーティストの作品が展示されていて、美術館に来たかのような感覚になる。
廊下に差し込む陽の光や客室に展示されている作品等、どこを切り取ってもスタイリッシュでたまらない。とにかく360°映える。ホテルに足を踏み入れた時点で、ワーケーションが優勝した。
なかでも私が1番気に入った空間は、客室の一番奥。ベランダから一望できるオーシャンビュー!
ホテルの方にお話を聞いたところ、この景色が全室から眺められるよう、ホテルの設計がされているんだとか。観光客の心をしっかりと掴んでくるところにも感動し、もうすでに星5つをつけたい。
気温も東京よりも暖かいため、日が出ている時間帯の気候は、ベランダでも非常に心地よい。仕事の集中力も高まりそうな予感がする。
贅沢空間でのワーケーション
部屋を一見したところで、早速机でPCを開き、Wi-Fiに接続。
室内のテーブルカウンターはコンセントが挿せるようになっていたので、PCの充電を気にする必要もなくて安心。さらに背の高い椅子も用意されており、座卓で作業をするとやってくる腰痛の心配もなし。オフィス環境とほとんど変わらないほど集中できたので、少し驚いてしまった。
気分転換にベランダでメールチェックをしたり、電話連絡をしたり沖縄の空気を楽しみながらのワーケーションばっちり。
東京で高い家賃を払わなくても仕事ができるかも……? なんて思ってしまった。
沖縄のホテルでUberEats!!
そうして仕事をしているうちに、あっという間に日が暮れていた。
思ったよりも夜が更けていて翌日の仕事をも考えると外出できそうにない。そんなときに東京であればUberEatsで済ませちゃうところだな……と思ったときにふと疑問が湧いた。
「沖縄ってUberあるのかな」
そしてスマホを開いてみたら……あった。気づいたら「タコライス」を注文していた。
素敵空間でのワーケーションからつい仕事がはかどりすぎても、外出することなく沖縄料理を楽しめるのも嬉しいポイントだ。
そうして1日目が終了。
■2日目 朝から"沖縄"を感じるワーケーションを満喫
2日目の朝は、ホテルサービスの朝食をいただいた。複数のメニューから選ぶことができたのだが、私は沖縄のソウルフード"おにぎらず"がメインのプレートを選択。
朝ごはんプレートはサラダやスープ、フルーツスムージーなどがセットになっており、ボリューム満点。モーニング限定のフリードリンクまであったのは嬉しいサプライズだった。仕事のお供にとコーヒーをもらい、自室に戻った。
屋上でさえも仕事ができちゃう超お仕事ファーストなホテル
優雅な朝食を終え取材をした後に、再びホテルへ帰宅。午後のワーケーションは、ちょっとした気分転換のために屋上へ足を運んでみた。
屋上の四隅にはコンセントをさせる環境があり、宿泊者であれば自由に使用してOK。私以外にも「HafH(ハフ)」を利用してパラレルワーカ-が、屋上でよく仕事をしているんだとか。
他にも、ロビーに設置されているハイテーブル等でも仕事ができた。おしゃれな空間で仕事をしていると、自分もいい女になった気分になれるのでぜひおすすめしたい(笑)。
「ホテルアンテルーム 那覇」の魅力のひとつは、おしゃれな客室空間だけでなく、ホテル内だけでもバルコニーや屋上、ロビーなど、さまざまな場所で気分転換をしながら仕事ができることだなと実感。
上司の言っていたように、ワーケーションは気分をリフレッシュするのにぴったりな働き方だった。明日から私の会社でも採用してほしいところだが、それは上司が先日NGをもらったそうなので残念。
沖縄にはワーケーションと相性抜群のホテルが充実!
ワーケーションやパラレルワーカー向けの宿泊サブスクリプションサービスとして運営されている「HafH(ハフ)」では、今回お邪魔した「ホテルアンテルーム 那覇」のほかにも、スタッフが厳選したホテルが多数用意されているそう。
どちらもとても素敵なホテルだったので、沖縄でのワーケーションを検討したという人はチェックしてほしい。
■仕事終わりのバケーションもばっちり
そして仕事終わりの沖縄最終日にはもちろん、ぞんぶんに観光を楽しんできた。郷土料理はもちろん、沖縄の街並みを堪能する時間もできたので、とにかく最高だった。
東京で仕事をしていると、終業後には自宅へ直行してしまうことや、"いつものお店"に足を運び、当たり前の日常として日々が過ぎてしまうことがほとんどだ。そんななかで訪れた沖縄でのワーケーションは、非日常的な時間を楽しめる素敵なひとときだった。それはまさに、ワークとバケーションが絶妙にマッチした最高の気分展開だ。
コロナ禍で一気に普及したテレワーク。今後は働き方のニューノーマルとしてどんどん当たり前になっていくはず。外出自粛やウイルスの感染状況等も鑑みつつ、みなさんもワーケーションにトライしてみては?
●information
「HafH(ハフ)」
Wi-Fi環境やPCをいじれるロビー空間など、ワーケーションに最適なホテルを予約できる"旅行×仕事"に特化したサブスクリプションサービス。フリーランスとして働く人やテレワークで働いている会社員など、さまざまな職種の人が登録しているサービス。
月額3,000円で1泊可能な「おためしHafH」から、月額82,000円で最大1カ月毎日滞在可能な「いつもHafH」まで、⽣活スタイルに合わせてプランを選ぶことができる。2020年12月現在、26カ国265都市の430施設で利用可能。
「ホテルアンテルーム 那覇」
住所:沖縄県那覇市前島 3-27-11
・沖縄都市モノレール(ゆいレール)「美栄橋駅」より徒歩約12分(990m)
・那覇市営バス 99番 天久新都心線バス(宜野座営業所行き)
「泊高橋」停留所より徒歩約6分
「ESTINATE HOTEL 沖縄那覇」
住所:沖縄県那覇市2-3-11
・美栄橋駅より徒歩にて約5分
「ホテル ストレータ 那覇」
住所:沖縄県那覇市牧志1-19-8
・沖縄都市モノレール(ゆいレール)「美栄橋駅」から徒歩約30秒
・沖縄バス 「松尾」停留所から徒歩約8分
・タクシーで那覇空港から約15分