花粉症がひどくて検査に行ったら、他にもいろいろなもののアレルギーであることが判明した……そんな経験をしたことがある人も多いと思います。エビの研究者であるKoiwaiさん(@KKo1wa1)、鼻炎がひどく、検査の一環としてアレルゲン検査をしたそうなのですが……。悲しいつぶやきがツイッターで話題となっています。

【悲報】エビ研究者の私ですが、エビアレルギーであることが本日発覚いたしました (@KKo1wa1より引用)

この投稿を見た人からは、「なんてこった…」「お気持ち察します…。」「とにかく(頑張ってください)としか言えない」といった声が続々と。また、「エビアレルギーの世界にようこそ。 発症後30年で、そろそろ大丈夫かなと思ってアマエビを2匹食べたら、ほとんど逝ってしまいました…」と、恐ろしい体験談も寄せられていました。

それにしても、なんという悲劇!よりによって、エビアレルギーとは…。

しかし、リプライ欄をみる限り、割と同じような立場の人は多いようで、バッタアレルギーになったバッタの研究者もいれば、動物毛アレルギーの獣医さんも。また、うどん屋やり始めて小麦アレルギーになったり、病院で働いてたらゴムアレルギーになってしまったなど、研究者・専門職であるがゆえに発症するケースが多数報告されました。

一方、甲殻類アレルギーの先輩方からはこんなアドバイスが。「エビの殻剥きは2〜3重のゴム手袋でした。真っ赤になって痒いんです」「エビ汁が付いた手で目を触らないようにお気をつけてくださいね!私の場合、目も腫れ上がっちゃいます(エビアレルギー40年)」「今後は手袋必須ですよ」とのこと。このアドバイスにKoiwaiさんは「ええっ…ほんとですか…!?」と驚くと同時に、「食べるのがダメなだけかと思っていました…」と落胆の様子。ただ、アレルギーのレベルにも個人差があるようなので、まずは、自分の体にどのくらいの影響があるのかをきちんと見極めた方が良さそうですね。

ちなみに、Koiwaiさんは「エビ類の免疫に関する研究」をしているそうです。エビの体にも人間とは成分が違うけれど血液のようなものが流れていて、その中の免疫細胞の役割を研究しているんだとか。「エビの養殖場ではしばしば細菌やウイルスによる被害が出ています。免疫の研究を基に、エビ養殖場での病気による被害を軽減できればと思います」とのこと。

せっかく美味しいエビを養殖できても、自分で味わえないのが辛いところですが、「エビアレルギーだからこそエビを研究するって考えたら、なんか真理ですね」「これをきっかけに、エビアレルギーの人でも食べれるエビを開発するというのは、いかがでしょうか?」というツイートもありました。発想の転換で、エビアレルギーであることを武器に研究を成し遂げることができたらいいですね。

最後に、今回のツイートが話題になっていることについて聞くと、「一研究者のつぶやきが反響を呼んで驚いております。みなさまには、世の中にはいろいろな研究をしている人がいるんだなと思っていただけたら幸いです」と話していました。