さまざまなメディアミックスを展開する次世代ガールズバンドプロジェクト『BanG Dream!(バンドリ!)』から生まれた第3のリアルバンド・RAISE A SUILEN。

彼女たちは、1stアルバム『ERA』のリリース、スマホ向けゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』への登場、RASの出会いから結成までが描かれた舞台に挑戦するなど、2020年も歩みを止めることはなかった。

そんなRASが2021年1月27日に、6thシングル「mind of Prominence」を発売。表題曲・カップリング曲ともに、RASらしさがありながらも、新たな一面を見せつける楽曲に仕上がっているという。今回は、RASの5人にインタビューを実施。2020年の活動を振り返ってもらいつつ、6thシングルのこと、また今後の活動についても聞いた。

  • RAISE A SUILEN(レイズ ア スイレン)。ベース&ボーカルのRaychell(レイヤ役)、ギターの小原莉子(ロック役)、ドラムの夏芽(マスキング役)、キーボードの倉知玲鳳(パレオ役)、DJの紡木吏佐(チュチュ役)の5人からなる『バンドリ!』発のバンド。『バンドリ!』ライブにてバックバンドを務めてきた「THE THIRD(仮)」としての活動を経て、2018年7月開催の「THE THIRD(仮) 2ndライブ」にて「RAS」の結成を発表。2019年2月22日には、結成してから73日という期間での日本武道館公演を成功させた

●RASの2020年を振り返る

――2020年もRASは色々と活動されていました。皆さんのなかでは、どの出来事が印象に残っていますか?

小原 舞台『We are RAISE A SUILEN~BanG Dream! The Stage~』が印象に残っています。芝居のなかに生演奏を差し込み、舞台の後にライブしたのが新鮮でした。RASとして初めて舞台を経験したことで、キャラクターとよりリンクすることができた気がします。

紡木 私は、富士急ハイランド・コニファーフォレストで行った『「BanG Dream! 8th☆LIVE」夏の野外3DAYS』かな。当日は、嵐が来るという不測の事態が起きましたけど、『バンドリ!』パワーで雨がどっかにいったんですよ! あのライブは久々にお客さんの顔を見られるものだったので、どうしても中止になって欲しくなかったんですよね。お客さんがいる・いないでは我々のテンションも違うので、来年はたくさんの人々と一緒にぶち上がれる日々が戻ってくることを祈っています!

Raychell RASとして、1stアルバムをリリースできたのが嬉しかったですね。1stシングルから4thシングルまでの楽曲に新曲を加えたアルバムは、RASにたくさん引き出しがあることを分かってもらえる一枚に仕上がりました。移動中に聞いていても「RASっていいな」と自画自賛できるぐらい、私も大好きなアルバムです。

夏芽 RASが『ガルパ』の一員になれたことが感慨深く、思い出に残っています。最初は『ガルパ』へ登場する予定がなかったのですが、バンドリーマー(『バンドリ!』を応援する方々の総称)の皆さんの応援があって、2020年に実現しました。11月には『ガルパ』内でRASのオリジナルストーリーが初めて展開されましたが、これからもRASの物語をもっと見たいですね。

倉知 2020年は、NHKさんで放送されている番組「アニソン!プレミアム!」で演奏する機会をいただけました。初めてテレビ番組で演奏できたのは、RASとしての成長にも繋がったと感じましたし、純粋に嬉しかったです! また、「NHK WORLD-JAPAN presents SONGS OF TOKYO Festival 2020」さんに出演し、ポピパ(Poppin'Party)さんとRoseliaさんと共演できたことも思い出深いです。

アニメ『BanG Dream! 3rd Season』の#13にて、ポピパさんとRoseliaさんとRASが共演したシーンになぞられた演出で演奏できたことは、演じている身でありながら感動しました。共演できた瞬間、アニメとリアルがつながった、みんなの想いを遂げることができた気がしたんです。あと、「SONGS OF TOKYO Festival」さんで行ったライブは全世界に配信されていたので、RASが掲げている「世界へと憑依する」という目標を少しは達成できた気がして、より忘れられない思い出となりました。

●レイヤとチュチュの喧嘩

――そんな活動を経てさらに進化したRAS。2021年1月には6thシングル「mind of Prominence」がリリースされます。こちらはどのような楽曲に仕上がっていますか?

倉知 この曲は『ガルパ』でも既に配信されているんです! 私も今朝、お風呂のなかでプレイしてきたのですが、とても爽やかで気持ちいい楽曲だなと思いました。

Raychell 爽やか、かな?

紡木 そういう印象なんだ!

倉知 えっ、爽やかじゃないですか!?

Raychell 確かに、サビはメジャーコードで、曲調としては爽やかかも。

倉知 ですよね! Raychellさん演じるレイヤと紡木さん演じるチュチュ様は攻め攻めで歌っているのですが、曲調はとても爽やかだと感じたんですよ! 掛け声などを入れやすく、ライブでも盛り上がりそうな曲に仕上がっています。早く演奏したいですね。

夏芽 A、Bメロのレイヤとチュチュの掛け合いは攻め攻めなんですけど、サビからは解放感があって、すごく気持ちがいいんですよね。私は爽やかって感覚、すごく分かるよ。

倉知 ほら、ほら!

紡木 そうなんだ! チェルさんはどうです?

Raychell この曲は『ガルパ』内で公開されたRASのオリジナルストーリーとも連動していて、レイヤがチュチュに「喧嘩しよう」と言って戦う、という楽曲なんですよね。歌詞でもチュチュと喧嘩しています。私自身も「まだ足りない、まだ足りない」って畳みかけるような歌い方をしているので、ぜひ聞いてみてください。

また、ふたりが喧嘩しているなかで、他のメンバーが演奏やコーラスで支えてくれている点も注目ポイントですね。私としては、RASの一員として、ボーカルとしてレイヤが覚醒するきっかけになる一曲になる気がしています。

――これまでもパフォーマンスの高みを目指してきたRASですが、そのさらに上にいくために「喧嘩」をする。

Raychell そうですね。『ガルパ』のストーリーでもチュチュがレイヤに「私が求めているものをあなたはちゃんと答えてきた、でもそれよりも上に、上のものをもっと目指して」と煽るんです。この楽曲には、そのやり取りや、レイヤとしての想いを乗せました。披露する日がとても楽しみですね。

紡木 レイヤとチュチュが、バッチバチのバチにぶつかり合っています。実は、最初に歌詞を貰ったときには、今まで通りのチュチュで、余裕のある感じの煽りラップを繰り出そうと思っていたんですよ。ただ、Raychellさんがレコーディングしたボーカルを聞いたら、巻き舌ですごく煽ってきていて。歌声からも、これまで以上の熱量を感じ、真正面からチュチュにぶつかってきていることが伝わってきました。

これは、今までみたいに余裕ぶっている場合じゃない。だから今回は、腹の底から声を出してラップを繰り出す、ということを意識しました。今までの楽曲とは少しテイストが違うので、そこに注目していただきたいですね。

――先ほど「爽やか」と倉知さんがおっしゃったときにふたりが疑問に思われたのは、レイヤとチュチュがバチバチにやりあっていて、レコーディングでも煽り合っていたからなのかもしれないですね。

Raychell そうなんです! 曲調としては爽やかですが、この楽曲はふたりの「喧嘩」ですから。そんな中で、小原さんはどう思う? 「爽やか」と「バチバチ」どっち派? まとめてください!

小原 そういう重責を感じる選択を迫らないでくださいよ~(笑)。まとめますと……「mind of Prominence」は、今までのRASらしさもありつつ、Raychellさんのこれまでとはちょっと違った熱量を感じられる歌声も印象的な曲に仕上がっています。そして、ふたりが喧嘩をしていながらも鼓舞し合っていて、それを私たちが演奏やコーラスで支えて、RASとしてひとつになっている。そんな「バチバチ」と「爽やかさ」が合わさってマイルドになり、調和された一曲になったと思います。

Raychell なるほど、「バチバチマイルド」ということですね!

紡木 素晴らしい!

全員 (拍手)。

小原 ……総じて、素晴らしい楽曲ということで(笑)。皆さん、ぜひ聞いてください!

●カップリング曲は癖のある歌詞に注目

――6thシングル「mind of Prominence」のカップリング曲は「JUST THE WAY I AM」。こちらはどのような楽曲でしょうか?

Raychell こっちもライブ映えする曲だよね。

小原 ですね! RASは「HELL! or HELL?」や「!NVADE SHOW!」など、ライブ映えする曲をたくさん持っていますけど、その仲間入りをするくらい、盛り上がる楽曲だと思います。お客さんにも一緒に声を出して欲しい曲なので、CDがリリースされたら、場所を選んで叫んで欲しいですね(笑)。

紡木 ビックリ箱みたいな曲を作っていただきました! ライブでは、ガラッと空気を変える曲になりそうです。ただ、ものすごいラップパートがあり、最初に曲を聴いたときはちょっと胃が痛かったですね(笑)。それでも、歌詞がチュチュらしい煽りになっていたので、楽しくレコーディングできました。ライブではお客さんと「ウェイ!」って盛り上がりたいですね。

Raychell 「アーダ コーダ ウルセー」から入る曲なんて、なかなかないですよね。それくらい癖のある歌詞で、耳に残るような言葉が散りばめられているのが特徴です。今までとはまた色が違う楽曲をいただけました。レイヤとしては、少し色気を入れて歌っている部分がございます。

紡木 ふー!!

Raychell どこに色気が出ているのかは、聞いてみて感じてください(笑)。

夏芽 この曲は、まさに、「ロック」。ライブではガッツリ生音で勝負したい曲です。「Yah, yah」という掛け声が曲中に出てくるので、合いの手もすごく入れやすいんですよ。とにかく盛り上がれる仕上がりになっていて楽しい。何とも贅沢なカップリング曲です。

――ライブでの披露という点では、演奏も楽しみな楽曲です。

夏芽 ギターがすごいよね。リフがイケイケで耳に残る。

小原 ……頑張ります!

夏芽 莉子ちゃんなら大丈夫だよ。

Raychell ね。背中で弾けちゃうよ。

倉知 背中で(笑)。

夏芽 どういうパフォーマンスになるのか、自分でも楽しみです。みんなでこの曲を楽しみましょう!

倉知 RASらしさを追及して極めた曲だと思います。ライブではどんなパフォーマンスができるかな? いずれにせよ、色々と挑戦することになりそうな曲だと感じているので、しっかり備えておきます!