東京都は12月9日、東京都内に所在する私立中学校の「2021年度の初年度(入学年度)納付金(以下、初年度納付金)」の状況についてまとめた結果を発表した。それによると、来年度の初年度納付金(総額)を値上げした学校は13校となった。

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初年度納付金、平均97万176円

初年度納付金の内容は、授業料、入学金、施設費およびその他毎年度納付する費用となる。調査対象は、都内私立中学校181校(休校中の学校等を除く)。

対象校(募集再開校1校を除く)のうち、初年度納付金(総額)の値上げをした学校は13校(構成比7.2%)。一方、値下げをした学校は3校(同1.7%)、据え置いた学校は164校(同90.6%)となった。

  • 初年度納付金(総額)の高い学校、低い学校(出典:東京都Webサイト)

初年度納付金(総額)の平均額は97万176円で、前年度より355円(-0.1%)減少。最高額は玉川学園中学部(IBクラス)の189万3,500円で、以下、成蹊(国際学級)が149万6,000円、ドルトン東京学園中等部が148万円、早稲田大学高等学院中学部が141万4,000円、玉川学園中学部(一般クラス)が140万3,500円と続いた。一方、最低額は八王子実践の54万8,000円だった。

値上げ額が最も高い学校は武蔵野で7万2,000円(値上げ率8.2%)。次いで豊島丘女子学園が6万4,000円(同6.9%)、淑徳SC中等部が5万円(同5.3%)、日本大学豊山女子が4万8,000円(同5.2%)、恵泉女学園が3万6,000円(同3.6%)と続いた。

10年以上初年度納付金(総額)を据え置いている学校は49校。このうち最も長いのは跡見学園の27年連続。続いて和洋九段女子、文京学院大学女子、大妻中野は24年連続、川村、瀧野川女子学園、武蔵は23年連続となった。