JR北海道は2021年春のダイヤ改正で、室蘭本線・宗谷本線・石北本線に電気式気動車H100形を新たに30両投入する。一方、札幌圏をはじめ、道内の各路線で、快速・普通列車を計20本減便する。

  • 電気式気動車H100形。2021年春のダイヤ改正で室蘭本線・宗谷本線・石北本線にも投入される

室蘭本線・石北本線・宗谷本線では、キハ40形などで運転している列車の一部をH100形に置き換え、所要時間を短縮する。新たにH100形で運転する列車は、各駅で利用者がボタンを押してドアを開閉し、乗降りする方式とする。

室蘭本線では、苫小牧~室蘭間の計66本中43本をH100形による運転し、同区間で最大11分、平均4分の速達化を図る。東室蘭~長万部間の計20本すべてをH100形による運転とし、同区間で最大11分、平均8分の速達化を図る。

宗谷本線では、旭川~名寄間の計37本中34本をH100形による運転とし、ダイヤ調整と合わせて同区間で最大31分、平均13分の速達化を図る。石北本線の旭川~上川間も、計23本中2本をH100形による運転とし、駅の廃止と合わせて同区間で最大7分、平均5分の速達化を図る。

あわせて快速・普通列車の減便も行う。札幌圏では、利用が比較的少ない昼から夜にかけて、函館本線で3本、千歳線・室蘭本線で4本、計7本の列車を運休に。平日と同様の運転本数としていた土休日の朝時間帯において、一部列車を運休とすることにより、輸送力を適正化する。これにより、快速「エアポート」計6本をはじめ、函館本線(手稲方面・江別方面)の計5本、学園都市線の2本が土休日運休となる。

札幌圏以外においても、函館本線滝川~旭川間で1本、留萌本線で3本、根室本線で6本、宗谷本線で2本、石北本線で1本、計13本の運転を取りやめる。